無駄にデレ期な完二


少し描写が18禁の場面があるので18歳以下は閲覧禁止。

(無駄にデレ期な完二とはあはあする瀬多先輩)



ある昼休み。

ドアには鍵をして屋上にて俺と完二は二人の時間を過ごしていた。
そりゃあ二人きりのシチュエーションで多少のムラムラはあったが、まさか完二から手を握られるとは思ってもいなくて。

衝動的に床に押し倒しました、はい。


「ちょ…!先輩…」
「大丈夫だから、うん」
「大丈夫って…ここ学校ですよ…っ」
「そのほうが完二も燃えるだろ?」
「な、に馬鹿な事言ってんスか…!」

恥ずかしそうに俯く可愛い完二の頬を両手で包み、真っ赤になった顔に何度もキスを落とす。
ムラムラといけない熱が下半身に集まるのを隠すわけもなく、ぎゅうと抱き締めてやればおそるおそると完二も抱き締め返してくれた。
密着した布越しの完二の心拍は壊れるんじゃないかってくらいに早くて、俺のシャツを握る手は小さく震えている。

「完二」
「ん…なん、すか?」
「キスマーク、つけるね」
「へ?あ…ッ」

無防備に晒されている首筋にちゅう、と強く吸い付けば完二はぴくっと体は跳ねさせ必死に俺の肩に顔を埋める。
少し唇を離し、赤い鬱血した部分を確かめるように舌先で舐めてやれば声に甘味が含まれてきた。

「ん…せんぱっ」

むくむくと大きくなる独占欲に、つぅと舌を滑らせて少し離れた場所にもう一つ所有印。形よく浮き彫りにされている鎖骨に甘噛みして見上げれば完二と目が合った。
潤む眼に頼りなく下げられた眉尻。そんな表情に一際高くなった欲に我慢なんかクソくらえだと完二の唇に噛みついて舌を捕まえる。

「ふ、ん…っ」

くちゅくちゅと舌を絡ませる度に出る音が耳奥に響いて俺の神経は全て完二に集中してしまって。
あぁ、くそう。キスだけですごい興奮、する。

「ぁ、ッ」

通常より硬くなっているズボンの中心。膝で軽く弄れば完二は小さく声をあげ、唇は離れた。俺との間に引かれた銀色の糸はプツリと容易く切れてシャツに落ちる。
完二は息絶え絶えに短い呼吸を繰り返し、薄く目を開いて色気を含む熱い息を吐きながら俺を見て、聞く。

「せんぱい…ヤるん、すか?」
「うん。完二は嫌?」

だったらやめるけど。

そりゃあ完二とのエッチは好きだ。けどやっぱり無理矢理はよくない。好きだから、互いの同意があるから、気持ちがいいし、幸せになれる。と俺は思うわけで。

「い、や…じゃないっす…!」

愛しい恋人に、普段はださないデレが到来して、こんな可愛い告白をされて、我慢出来るか馬鹿野郎。

きっとキツくなってるであろう下着を脱がすために完二のズボンを下着と一緒に取り払う。
ごめん完二、なんかアメリカ映画みたいに早急で。それくらい俺も余裕がないんだってこと。

「ふ…ぅ、ァ」
「完二の、もうこんなに…」
「だって、せっ先輩の、キス…気持ちいいん、すよ」

ちゅどーん。

下半身直下型の気持ちいいを頂いたせいで俺もそろそろきつくなってきた。
とりあえず一回出さなければと、自らのズボンのベルトを緩めてチャックを開けて下着も下ろす。完二は完二で、いきなりそう行動した俺と俺の股間を泣きそうな顔で交互に見る。

「まだ入れないから、な」
「え…っで、でも」
「素股…しようか」

うわぁ、聞いたことないって顔してる。

「すまた…っすか?」
「知らないなら、今から学ぼうか」

両膝を押して、まるで挿入の体勢に近い形にますます完二は困惑した表情を見せる。そのまま膝を閉じてほしいと言えば従順に膝が閉じた。惜しみなく晒された太股の裏に思わず唾を飲む。

「じっとしてて、ね」

ピトリと先走りで濡れている俺の性器を完二の太股の裏に擦り付ける。完二はそれで感ずいたようで、初めての行為に緊張と興奮、期待に近い瞳で俺を見上げた。自分でも興奮してるであろう息を吐いて腰を進める。

「まっま…ァ、あつ…ひッン」
「素股、も…っ、いいもんだね」

完二の太股から俺の性器が出入りしてて、押し付ける度に完二のと擦り合っていて。完二もその感覚がたまらないのか、手の甲を額に当てて目をぎゅっとつむっている。

やばい…これすごい卑猥だ。

「ぁ、あッ、ぁん、ひァ…ッ」
「ぬるぬるして…、完二のもビクビクして、る…よっ」
「ひ、ンンッ、ぁ!きもち…ッ」
「可愛い、ほんと…大好き」
「せっせんぱ…!イッちゃ…う、もっ、ゃあッ、ぁあああ!」

内股を小さく痙攣させてビュッビュッと完二の性器から白濁が飛び出す。一歩遅れながらも俺は腰を震わせてイく。俺の精液は完二の上体に飛び散った。

「は、ァ…」
「こ、れが素股、だよ」
「…ん、は」
「完二…」

ちゅっと赤く色付いた頬にキスをしてやり「続き、していい?」と耳元で出来るだけ優しく聞けば、完二からのキスと共におっけーサインを貰った。

丁度その時、五限目のチャイムが鳴るのが聞こえた。

まぁ、いっか。
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