○月×日、今日も良い天気です。




「蒼衣ー!サッカーやろうぜ!」

「お前も毎日毎日しつこいな円堂。俺はサッカーなんてしたこともないしやりたいとも思わない。そしてその泥まみれの手で触れるな」

「サッカーやろうぜ!」

「聞こえてる?」


遅刻ギリギリで校門を潜れば、丁度朝練を終えたらしいサッカー部陣と遭遇して一気に気力が尽きてしまった。
円堂の後ろで風丸を始めとする雷門イレブン達が苦笑しているのが見えたが、どうにも助けてくれる気は無いらしい。


「あ、予鈴」

「やべっ!皆ー早く着替えて行くぞー!」

「「「はーい!」」」

「遅れんなよー」


運良く鳴った予鈴に感謝しつつポケットに手を突っ込んで、踏み潰されたスニーカーを引きずり歩く。
前に風丸が靴底の磨り減り防止の為にも止めろと言っていたのを思い出したが、どうやらこれは俺の中で癖になっているらしい。
というかちゃんと歩くのが怠いだけなんだが、まあいいかと結論付けて慌だしく動く人の波の中に自分も混ざる。

横を走り抜ける女の子を目で追って、そこでようやく本鈴が鳴り響いた。






無気力少年の日常


(あれ、もしかして遅刻か)





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