15.シンアヤ



どれだけの時間が経っただろうか。

布団の中でうずくまりながら何度も同じシーンが頭を過る度に違う違う、ごめんなさいごめんなさい、と独り呟き続ける。


あのときのアイツの涙が忘れられない。


赤を見ると思い出してしまう。


大好きだったはずの赤がアイツの血に見えて仕方がない。


息苦しくなり布団から頭を出し、ぜえぜえと乱れた息を整える。


頬を伝う生暖かいものが俺には流すことも許されないものだと腕で拭う。


俺がアイツにしてあげられることは忘れないこと。


アイツの温度を忘れないように俺は今日も腐ったように生きていく。














ロスタイムメモリー聴いたらシンタローが思った以上にアヤノ大好きっ子だった件について←




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