12.ヒビヒヨ



もう無理なんじゃないか、そんなことばかり考えていた。


どうせ何をやったってヒヨリは死んでしまう。


今頃ヒヨリはいつものようにあの公園で待ってるだろう、でも僕は何故だか行く気にはなれず家の近くに咲いているヒマワリを見ていた。


ひたすら前を見上げる前向きさに嫉妬する。


僕はもうあーやって前を向くことなんて出来ない。


「…どうせ後ろ向きな考えばっかりしてるネガティブ思考だよ、僕は」


僕も少しはヒマワリを見習ってやるかとヒヨリが待っている公園に向かって走った。













ヒマワリの前向きさに嫉妬するヒビヤの話


次はヒヨリちゃんをちゃんと出してあげたい…




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