ホワイトデー





「…はい、これ」





夜遅くの任務から帰ってきたカノは晩ご飯とお風呂も済ましていないのに真っ先に俺の部屋に来たと思えば、「ただいま」という一言も言う前に綺麗にラッピングされた小さな箱を差し出してきた。





「?」





その意味が分からず首を傾げればカノが苦笑する。





「…いいから受け取ってよ。日付変わる前にどうしても渡したかったから、それじゃ…おやすみ」





言われるがままにその小さな箱を受け取るとカノに軽く触れる程度のキスをされた。





黙ってそれを受け入れればカノは満足した様子で俺から体を離し、部屋の外へと出て行った。





「んー、何だったんだ…アイツ」




既に重くなってきている瞼にもう寝てしまおうかと考えるがカノに渡されたものが気になり小さな箱から綺麗にラッピングを剥がしていく。





入っていたのはシルバーネックレスだった。





指輪の形をしていてシンプルで俺好みなデザインだった。





ジッと眺めてカァーッと顔に熱が集まっていくのを感じてすぐにベッドに潜り込む。





ありがとうってまだ言ってないから…ちゃんと素直に笑顔でありがとうと言おう。























…次の日





朝起きてカノから貰ったネックレスを身に付け共用スペースであるリビングに行けばカノも同じネックレスを付けていてペアネックレスと分かったとき顔が真っ赤になったのは言うまでもない。

















あとがき…


短めだけど気にしない


ちなみにペアネックレスネタはくまくまから頂きました、リア充こんちくしょー







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