Memo | ナノ

Diary


just be friends




僕は結局何がしたかったんだろう。キドと恋人関係になって、色んな感情を知った。そして、緩やかにしかし確実に僕と彼女の見ている先が別れていった。彼女と上手く噛み合わなくなってから1ヶ月は経った。その1ヶ月はとても寂しくて苦しくて僕には耐えられなかった。こんな気持ちになるぐらいならいっそ…なんて考えるけど彼女から離れるなんて僕には到底出来そうにない。でも、心の奥底では分かってたよ。最も辛い選択がベストだってことが。それを拒む自己愛。その結果が自家撞着の繰り返し。僕はいつになれば言えるのかな。こんな関係をいつまでも続けていてそれが何になる?僕にとっても、彼女にとってもダメな結果となってしまう。ああ、思い出してしまう。初めて会った冬の季節を、君の優しく微笑む顔を。今を過去に押しやって、二人傷つく限り傷ついて僕らの心は棘だらけだね。重苦しく続くこの関係でも悲しい程に変わらない心が恨めしい。誰よりも愛してるのに誰よりも離れがたいのに。僕が言わなきゃ。





「…もう終わりにしよう」





「ああ、そう…だな…」



ふたりを繋いでた絆が簡単に、一瞬で綻び、解けて日常に消えてく。部屋で一人、声を枯らして叫んだ。部屋の中で反響、残響が空しく響く。ふたりを重ねてた偶然が暗転し、断線して儚く千々(ちぢ)になる。





「所詮こんなものさ」





枯れた頬に伝う涙に気づかない振りをしてそう呟いた。これでおしまいさ。





――さよなら愛した人 ここまでだ もう振り向かないで歩き出すんだ






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2014/03/31 (20:01)


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