Diary
充電が…
(ちょい病んでるカノさん)
悲しい過去がある可哀想なキャラクターは人気あるよね。愛されてるよね?じゃあさ、こんな可哀想な僕を愛してくれる人はいるのかな。
「……誰でもいいから…ねぇ…」
誰でもいいから僕を愛して、必要としてほしい。自分の存在価値が分からないんだ。だから僕に教えてよ。そんなこと言っても僕に与えられるものは同情。同情なんていらない。僕は可哀想な子かもしれないけど、僕は…
「ただ…僕を必要として…ここにいてもいい…という証が欲しかったなぁ…」
気付けば自分の目から水滴がぽろぽろと止めどなく溢れた。この涙を止める術が思い付かず、ただ声を押し殺して泣く。
――誰でもいいから本物の僕を愛してよ
(カノキドで兄妹パロ)
*カノがただのシスコン、キドさんは隠れブラコンだけど恋愛じゃなくて家族として愛してるという感じ。
僕の妹はとてもかわいい。そんなことを言ったらシスコンだと笑われた。まぁ、僕はシスコンだと自分で認めているわけなのだけれど。
「つぼみ、おはよう」
まだ眠っているつぼみの部屋に勝手にお邪魔してその柔らかそうなほっぺを人差し指でつっつくとつぼみが僅かに身動いだ。
「……んん〜っ?」
目をうっすらと開き、その目が僕の姿を捉えた瞬間…つぼみの拳が見事に僕の鳩尾にヒットした。僕はあまりの痛さにしゃがみこんでしまった。あー、今日も相変わらず痛い。
「…この変態シスコン野郎。部屋に勝手に入ってくんなと言ったはずだろ!!」
顔を真っ赤にして怒るつぼみはいわゆるツンデレというやつ。今日もかわいい寝癖がついている。
「……な、なにニヤニヤしてんだよ…」
「…いやー、今日もつぼみはかわいいなーと思ってさぁ」
こんなかわいい子が僕の妹だなんて信じられない。しかも、このかわいい妹が毎朝僕のためにお弁当を作ってくれるのだ。
「…僕って…幸せ者だなぁ…ふふ」
「き、気持ちわりぃ!?どっか行け!!」
つぼみが枕を振り回してきたので急いで部屋から退室してきた。過去に二、三度…つぼみが枕を振り回してつぼみの部屋がめちゃくちゃになったことがあって部屋の片付けを手伝わされたことがあった。あの時は大変だったなぁ。さて、僕も制服に着替えるとしようかな。
リビングへと一階に降りればキッチンにはセーラー服の上にエプロンを身に付けているつぼみの姿があった。うん、かわいい…嫁に欲しい。
「…つぼみー、今日は二人でサボってデートでもしよーよー!!」
「死ね」
「ごめんなさい」
軽い冗談のつもりで言ったのだが純粋なつぼみはそれを冗談だと気づかなかったらしく全身におぞましいぐらいの暗いオーラを身に纏ってお弁当箱におかずをつめていく。これは今日のお弁当は毒いりかな、と苦笑いしつつ朝のテレビへと目を移した。
――変わらない僕らの日常
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2013/05/27 (19:30)