Memo | ナノ

Diary


((((;゜Д゜)))



「…暑い」


中学の体育大会の練習は練習時間こそ小学生より少ないが辛い。
特に大縄、クラス40人で大縄は難しい…クラスの絆が試されるとつくづく思う。
実際にこの大縄で何回もクラスで話し合いをした。
最初は10回も跳べなかったのに今は30回以上跳べるようになった。
どの学年、クラスでも一番この大縄に力を入れているせいか体育大会の練習はほぼ大縄に費やしているといっても過言ではない。
次はリレーの練習、と担任の先生が言うと生徒たちはホッと安心しながら大縄を片付ける。
ようやく辛い大縄の練習からリレーの練習へと移るのだから安心するのもよく分かる。
のろのろと同じ学年の生徒がクラスごとに集まり、リレーの順番に並び始める。


「…えっと」


リレーの順番の前後とも足が速い男子だったことを思いだし、自然と眉に力が入る。
今日は入退場の練習だけということに安心しつつ、練習をこなす。









六時間目の終了を伝える鐘が鳴るとそれぞれ鉄棒近くに置いてある自分の水筒を取りに歩く。
友達である如月と話しているといきなりクラスメイトが話しかけてきた。


「木戸さーん!!」


確か俺がリレーでバトンを渡す相手、つまりリレーの順番が俺の後ろのやつ。
やたらうるさくて下ネタばかり言う…正直苦手なタイプだし、出来ることなら関わりたくない。


「なんだ、鹿野」


「リレーでバトン渡すときさ、僕の胸に抱き着くぐらいの勢いでいいからね!!むしろ抱き着いてもいいよ」


「きもっ!!」


腕を広げてニコニコと笑う鹿野にドン引きをしつつ、如月の背中に隠れる。
キモすぎだろ…何気に近付いてきてる、如月はその様子を見て笑ってるし…。


「木戸さんは酷いなぁ…別に恥ずかしがらなくてもいいのに…僕がちゃんと受け止めてあげるからさ」


鳥肌が立つ、キモい…最近の男子はみんなこうなのか。
俺は鹿野のことを睨みつつ、如月の腕を引っ張って走った。








カノキド学パロ、長編で書くと思う…これ、ぱんだの実話。
忘れもしない中3の体育大会の練習…たぶん、この時から恋は始まっていたんだろうなぁ(遠い目



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2013/04/28 (12:50)


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