Memo | ナノ

Diary


狼少年



“狼少年は嘘をついてばっかりだったから本当に信じてもらいたいときに信じてもらえなくなっちゃったんだって”


「…悲しい話、だな」


うん、悲しい話


繰り返される嘘は信憑性が薄くなる…まぁ彼の自業自得かな?


彼はそれで二度と嘘をつかないって悔やんだかもね


「…他人事だな」


いやいや他人事じゃないよ


僕も似たようなもんでしょ?


「…わかってるくせに」


結局さ取り返しがつかなくなってから人間はこうしなきゃよかった、あーすればよかったって後悔するんだよね


「何が…言いたいんだ」


つまり僕が言いたいことはさ、もし…僕が誰からも信じてもらえなくなってもキドだけは僕のこと信じてくれるかな…?


「当たり前だろ」


うわー、言い張っちゃっていいの?


「だって俺はお前が嘘ついてるかどうかなんて分かる」


…まいったなぁ、降参だよ。


やっぱキド大好き



comment:(0)
2013/03/09 (15:40)


「#オリジナル」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -