あ、また。
変人なんてそうそういないと思っていたが、それは以外に身近なところに潜んでいる。
その変人は一度前から消えたが、数日のうちに再び目の前に現れた。
「尊くん、洗濯は僕がするよ。」
現在隣に住む変人はよく(勝手に)家に来ては風呂を覗いたり、パンツを持って帰…いや、盗っていったりする。
慣れ…といえばそうである。勝手に部屋にいるのも洗濯するのも既にどうでもよくなり、好きにさせている。
「…いいですけど、パンツは持って帰らないで下さいね。」
「はは、バレてる?」
加賀はそう言うと、クスリと笑った。
ドクン…―
あ、また。
「…―。」
「ん、何?」
「なっ、何でもない…!」
(早くおさまれ、このドキドキ)
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