男同士でのやり方を知らない程純粋な訳ではないし、だからといって自分が男同士でセックス出来る程、性に貪欲な訳でもない。
そういう世界があるってのはわかるけど、まさかポチがこんな風に押し倒してくるなんて夢にも思ってなかった。
「ほんと、やめろって…ふぁ」
いつの間にかボタンを全て外され、はだけさせられている。
ポチの目の前に晒された上半身。鎖骨をべろりと舐められて、鼻から抜けるような声が洩れた。
「鳴海さん、大丈夫だから。ただ感じてて?」
まるで小さい子供でもあやすかのように額にキスを落とすポチ。
額へのキスで少しだけ身体の力が抜けた幸福のその瞬間を見計らって胸にある小さな頂を押し潰した。
「や、やめっ…そんなとこ、ン」
「気持ち良くなってきた?」
人を小馬鹿にしたようにニヤリと笑みを浮かべると、勃ち上がってきた乳首を軽く摘む。
その動きと連動するかのように腰がビクリと跳ねた。
「やだ、ッひ」
駄々を捏ねる子供のように嫌々と首を左右に振る。
ぷっくりと起ち上がってきた乳首を摘んだり、爪で引っ掻くようにされたりすると、ジーンとした甘い痺れが腰に響く。
「ンン、ん…っ、ふ」
「声、我慢しなくてもいいですよ。気持ち良いんでしょ?鳴海さんの乳首、赤くなってきたよ」
直接的な言葉で今の自分の状態を言われて幸福の目には涙が溜まってくる。
ポチの髪の毛を両手でギュッと掴んでやめさせようとするけど、赤く腫れたそこに舌を這わされて力が入らない。
「アッ…ん、やめ、ン」
片方は指で捏ねくり回しながら、もう片方の乳首はねっとりと舐め上げられたり軽く噛まれる。
その度に刺激が腰までダイレクトに響いてしまって、思わず足をもぞもぞと擦り合わせた。
「あれ?鳴海さん、もしかして勃ってきた?」
くつくつと笑い声を洩らしながら人の股間をズボンの上から握ってくる。
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