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勇気を持って指を少し進めてみると、驚く程スムーズに飲み込んでしまった。
「あ、あ…やだっ」
自分で自分のケツをいじくっている姿を恋人に見られているってのに、気持ち良くてしょうがない。
挿し込んだ中指を緩く動かしてみると、なんとも言えない快感が広がった。
「ひっ、あ」
だけど、これだけじゃ足りる筈がない。
自分の後孔から指を引き抜いて、涙で霞んでしまった視界で晴紀を捕えると噛み付くようにキスをした。
「ん…ふぅ、ん」
くちゅくちゅと舌を絡ませながらのキスに、伊武騎はうっとりする。
「晴紀…いれてっ」
「駄目だよ。自分でいれてみて」
いつもなら文句の一つでも出てくるのに、今回は本当に我慢出来ない。
晴紀に跨がって勃ち上がったまんまのペニスにアナルを擦りつけると、それだけで気持ち良さに吐息が洩れた。
「あぁ、ん…ん」
「そのまま、ゆっくり腰落として」
「ひ、いっつ…ん、ァ」
きちんと解していなかったせいで、痛みを伴いながら晴紀のペニスを飲み込む。
それでも、中を擦られたおかげか伊武騎のモノは萎えない。
久しぶりのセックスで、晴紀の肩に置いた伊武騎の手は震えていた。
喉をのけ反らせながら涙を零す。
「伊武騎、動いて」
「やだ、無理!晴紀、動いて…ひん!」
眉をへの字に垂れ下げて頭を左右に振ったら、一度だけ大きく突き上げられた。
急な刺激に目を見開く。
「俺が動くのはこれでおしまい。今日は伊武騎が動いて?」
「くそっ…あ、ん、うん」
晴紀の肩をキュッと握って、腰を前後に揺らす。
余裕を装っている晴紀も、伊武騎のアナルの蠕動に眉を寄せて我慢をしていた。
射精してしまわないように、髪を振り乱しながら必死に動いている伊武騎の乳首をねっとりと舐め上げる。
「ひあ!い、んっ、あん」
乳首を舌で転したり、唇で挟んだりするたびにヒクヒクとアナルが締まった。
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