「…何してんの、伊武騎」

呆れたように溜息を吐き出すのを無視して、晴紀の手首を無理矢理掴んでベッドへと座らせる。ギシリ、と、ベッドのスプリンが軋む音が部屋に響いたけど、そんなのどうでもいい。
相変わらず冷めた表情を浮かべている晴紀の股の間に自分の体を割り込ませた。

「お前はマグロにでもなってろ」

わざとらしく舌を出して見せながら、目の前の男のベルトをガチャガチャと外しにかかる。
まだ勃っていない晴紀のモノを取り出して、そっと顔を近付けてみた。

「…そっからどうするの?」

あからさまに人をバカにしたような溜息つきやがって…!
絶対に後悔させてやる!
晴紀がイキたいっつっても絶対ぇイかせてなんかやんねぇ。

そう心に決めて、未だ萎えたまんまのちんぽを口へと含む。

「…ん、っん」

何回もエッチしてるけど、実は俺がフェラをするのは初めてだったりする。
つーか、自分にも同じもん付いてんのに啣えられっか!とか思ってた筈なのに…晴紀のだと思うと愛しい。

下手くそだとは思うけど、普段晴紀にして貰うみたいに先っぽを舌でいじくる。

「っ」

根元は指で擦りながら、先の方とか竿の部分は舌で舐め回す。
チラリと晴紀の顔を見ると、気持ち良いのか綺麗な顔が歪んでいた。

「ん、む…っぐ」

晴紀のモノを啣えたままの状態でバッチリ目が合ってしまう。
俺が主導権を握っている筈なのに、心臓が破裂してしまいそうなくらい高鳴る。
優しく微笑んだ晴紀が、俺の髪をくしゃりと撫でてきた。




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