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「あ、南ぃ、出るっ…ンン、イっちゃ」
「ん、俺も」
汗を浮かべた宏樹の額に軽いキスを落としてから、歯を食いしばって律動を更に激しくする。
奥まで突き入れられたかと思うと、またズルリと抜けていく。カリの部分で前立腺を執拗にゴリゴリと突かれれば、もう感じすぎて頭がおかしくなってしまいそうだ。
「ひっ、あ、あぁん、あっ!」
「っ、宏樹さん…んっ」
最後に乳首を抓られて、それで達してしまった。
荒くなった呼吸を整えようと深呼吸をすると、同じように射精した南が上に乗っかってくる。
重いっていうのも勿論あるけど、中のモノの角度が変わったのが辛い。
いまだ脈打つ南のペニスにあてられて、また勃起してしまいそうだ。
「てめっ、中出ししやがって」
「…………」
「ゴムくらい、使えっつの」
「でも、中に出されんの熱くて気持ち良かったでしょ?」
そう言うと小さく腰を引く。
すると、中で出された南の精液がとろりと溢れる。
「や、ンン」
敏感になっているのか、不覚にもそれだけで声が出た。
「それじゃ、第2ラウンド」
「は?」
「俺、体力もう回復したし。それに、恋人とラブホに来たら普通朝までヤるでしょ」
爽やかに言うとんでもない台詞に呆れるしかない。
俺の返事も聞かずに、また身体をまさぐってくる南。
もうへとへとの俺とは対照的な南を拒否しようかとも本当は思った。
けど、さっき南の言った「恋人とラブホに来たら朝まで」という台詞になんとなくときめいてしまって、愛撫を続ける南を受け入れてしまう自分がいた。
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