誰かに声が聞こえてしまうかもしれないというにも関わらず、動きを再開させる晴紀。
我慢しようとするのに、前立腺ばかり狙って責められれば洩れる声を抑えることが出来ない。

「や、んん、ふっ」
「つっ」

晴紀の首に腕を回して、声を我慢する為に肩口に噛み付いた。
歯を立てられて一瞬だけ眉をしかめた晴紀だけど、必死で我慢している伊武騎の頭をポンポンと優しく撫でた。

「んん、ぐ…ン、ンン、ッ」

その瞬間に、晴紀のペニスをきゅうきゅうと締め付けながら呆気なく白濁を撒き散らした。

「ふ、ァ…ん、はぁ」
「くっ、」

伊武騎がイった直後、中から自分のモノを抜いて晴紀も達した。


腰が抜けてしまったのか、後処理をする間もなくずるずると地面へとへたり込む。
そんな伊武騎の隣に座って、汗で額に張り付いた髪の毛の束を掻き分けてくれた。

悔しいけど、そんな何気ない晴紀の行動にいちいちときめいてしまう自分がいた。
なんだかムカついて、ふて腐れるように上半身を倒して寝転がる。

「もう無理、最悪」
「ごめんね」

言葉は謝っているけど、表情には全く反省の色がない。
優しく微笑んでいる晴紀と目が合うと、愛おしむかのように耳にキスを落とされた。






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