そんな伊武騎の姿に、小さく笑みを零す晴紀が背中を撫でていた手とは逆の手で手際よくズボンを脱がす。
ベルトを外されてズボンのファスナーを下げられれば、いやがおうでもずり下がってきてしまう。抑えるものがなくなったズボンは、重力のかかるまま足首まで脱げてしまった。

「え?つか、ここですんの!?」
「うん。なんか伊武騎が可愛くて我慢出来なくなっちゃった」
「かっ!可愛いってなんだよ…」

片手で伊武騎のお尻を揉みしだきながら、もう片方の手は元気になり始めている伊武騎のモノを握る。
唇を噛み締めて声を我慢しようとする伊武騎の頬っぺたや唇に啄むようなキスを落としつつ、手は激しく動かした。

「んっ、ン…や、」
「伊武騎。ちょっと、声抑えて」
「無理っ…ン、んぐっ!」

まだ肌寒い季節とはいえ、窓を開けていない教室がゼロだということはないだろう。
段々と喘ぎ声が大きくなる伊武騎を見兼ねた晴紀は、慣れた手つきで自分のネクタイを緩めると、無理矢理口の中へ押し込んだ。

「苦しいかもしれないけど、少しだけ我慢してね」
「ンン、っ」

苦しそうに鼻で呼吸をする伊武騎の目尻にキスを落としながら、前を弄っている手とは逆の手で後孔をなぞる。
まだ硬く閉ざしている蕾に、ツプリと指を差し込むと、誘うように蠕動を繰り返すそこ。

「ンッ!…ン、ふぅ」
「力抜いて」
「む、んん、ぐ」

晴紀の首に両腕を回しながらアナルに挿し込まれた指の違和感に耐える。

「ふぅ、ん、ンン!」

一際高い声を洩らす伊武騎に対し、晴紀は小さく笑みを零すと、指を二本…三本と増やして激しい抽挿を繰り返した。




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