04






パパに手をのばしたら、僕を起き上がらせてギュウッてしてくれる。それが嬉しくて僕もパパの首に抱き付く。

「真紘の出したの、顔にたくさん付いてる」

そう言ってパパが僕の顔をペロペロと舐めてくる。くすぐったくて、僕は笑いながらパパに舐められる。

「ふふふ…パパ、くすぐったいよぉ」
「ん、真紘のミルクおいしい」
「…パパ、僕のこと嫌いにならない?」
「なんで?」

僕はパパに内緒でエッチなことしてて、パパはそんな僕を嫌いになったりしていないか不安でたまらない。
パパがなんにも言ってくれないから涙が出てきそうになる。

「真紘…好きだよ」
「ママよりも?」
「え?」
「ママと僕、どっち好き?」

パパの頬っぺたを両手で挟んでジッと目を見つめる。
パパとママは愛し合ってるから結婚した、ってわかってるけど、僕だってパパを愛してるもん。

「真紘の方が大好きだよ」
「本当?」
「パパは嘘付かないよ。…真紘は?」

今度は、パパが僕の頬っぺたを両手で挟む。パパの手はおっきくて、挟まれてるってよりも包まれてる感じがする。
僕が応えないでたら、おでこ同士をコツンとくっつけられた。

「早く応えてくれないとキスしちゃうぞ」
「あ、好き…パパのこと1番好き!」
「うん、パパも世界中で誰よりも真紘が好き」
「パパ…応えたけど、チュウして?」

僕が控えめに言ったら、パパが優しい顔で笑う。
パパの顔が近付いてきたから僕は自然に目を閉じた。



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