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僕は男たちがいちゃいちゃしてるのが好きだ。所謂、腐男子ってやつだ。

二次元であれ三次元であれ、そこに男が二人以上いれば妄想をおかずに白米5〜6杯いけるくらいBLが好き。

ただし、それはあくまでも他人事であるから妄想するのもハァハァするのもいいのであって、決して自分が男を好きとか、男同士で恋愛したいとか思ってる訳じゃない。ほんとに露ほども思ってない。

「虎太郎くんのこと犯していい?」

だから、例えどんなに女にモテる先輩にそんなことを言われても、相手が男な以上嬉しくなんてこれっぽっちもない。
言われてる相手が僕じゃなければ、萌えたりもできるのに…。

「あ、あのっ、抱き着かないで欲しいんですけど…は、放して下さい」
「え〜、どーしよっかなぁ」

第一、僕は抱き着いてくるような人間は好きじゃないし、ピアスをいっぱいつけて髪の毛を染めいて、尚且つ明らかにその他の校則もかなり破っている先輩みたいな人間は苦手だ。

「虎太郎くん抱き心地いい〜」

だいたい、「犯していい?」って聞くってことは、僕が受けってことだろ?
確かに最近は腐男子受けとかも普及してきてるけどもさ!ああいうのってだいたい顔とか可愛いじゃん。性格も良かったりするし。
いや、だかといって断じて僕が不細工だったり性格が悪い訳ではないけども!…多分、きっと。

「虎太郎くん、固まっちゃってどうした?……シカト続けてっとチューしちゃうよ」

何より、僕はチャラ男は受け派だ!
僕みたいなヲタクを攻めるよりも、遊んでばっかりのチャラ男が年上に愛されたりお仕置きされるのがいい。あ、やばい、すごく萌える。

「はい、時間切れ〜」


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