それはそれは
あるさむーい日の朝のこと。

「鬼はあ〜外っ!!」

「あだっ!!」







「・・・それで、なんで僕は豆なんか投げられなきゃいけないんですかね?」

「え、アレン知らないか〜。日本ではね、2月3日に鬼を追い払うために豆をまくんだよ〜。」

「へ〜。」

「楽しそうでしょ?」

「・・・で?」

「はい?」

「なんで僕が豆を投げられなきゃいけなかったんですかね?」

「あ!そろそろ次の豆まきの時間が!」

「僕が鬼だってか。」

「痛い痛い!お、鬼、お豆・・・・・!」

「ごちそうさまでした。」

「投げる豆がない・・・!」

「さあ、どうしてやりましょうか。」

「ご、ごめんなさい!白鬼さん!許して・・・」

「誰が白鬼だ、誰が。」

「イベントだもん・・・」

「・・・あ。(ピコーン)」

「どしたのアレン?」

「僕もひかりと豆まき行きます。」

「まじ?」

「ちょっと追い払いたい人がいるんで。」

「??」


*****


「こちらひかり、目標物発見しました、どうぞ!」

「1台しかないトランシーバーほど無力なものはないですね。」

「ていうか、アレンさん。私達もう投げるお豆持ってないよ。」

「なぜ?」

「だってさっきアレンさんお豆食べちゃったじゃん。」

「僕としたことが・・・!」

「どうしよう。」

「しょうがないですね、豆は僕が用意します。」

「まじで?」


*****


「鬼は〜外っ!」

「いだっ!何するんさアレン!」

「鬼は〜外っ!ラビは〜死ね!」

「ちょ、ひかりひどくね?っていうか、この豆ベトベトするさ!」

「甘納豆です!(キリッ)」

「もはや大豆じゃないよ!アレンさん!」



――――間。



「節分ねえ。」

「毎年嫌いな人に豆を投げつける日本の伝統行事だそうです。」

「(そうだっけ?)」

「お前絶対いいように解釈してんだろ。」

「あ、そういえばアレンが退治したい人ってラビ?」

「まさか。真の鬼はパッツン島の蕎麦鬼ですよ。」

「(神田かあ。)」

「(ユウ可哀想さ・・・)」

「あ、でもアレンさっきの甘納豆・・・」

「ごちそうさまでした。」

「学習能力・・・!!」

「いいですよ、神田なんてその辺の石ころ投げとけば大丈夫です。」

「もうただのイジメとしか思えないんだけど。」

「あ、アレン。これって豆さあ?」

「「あ。」」

「・・・・・・・。」

「いやいや、さすがに納豆はダメでしょ。もうジャンルが違うっていうか、人としてアウトっていうか。」

「甘納豆投げた奴が言うなよ。」

「いいですね、これ投げましょう。ひかり、それ下さい。」

「え!?だ、ダメ!さすがに神田が可哀想!!」

「よ、こ、せ・・・!」

「い、や、だ・・・!」

「お前ら納豆持って暴れたら危ない・・・「ベチョッ」・・・さ?」

「・・・・・・・。」

「・・・・・・・。」

「・・・・・・・オイ。」

「わお、ぐっもーにん神田〜」

「おはようございます、神田。」

「これは何だ。」

「納豆ですね!」

「なんで俺の顔についているのか聞いてんだよ。」

「日本ではね〜、節分にお豆まくと鬼が逃げ「抜刀」



その後、医務室にエクソシスト3人が運ばれたとかとか。



災厄招来

(節分って大変な行事なのね。)

(いや、違うと思うぞリナリー。)


――――――

しょうもないもの
書いてすいません。



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