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YとTと色々

(2015/01/25)

「匣」で一区切りついたのでYとTの関係について少しだけ。

YとTの関係は、友人・家族・恋人・師弟・仇敵・仲間・主従、そのいずれでもなく、あえて一つの言葉に落とし込めるなら「クラスメイト」
でもその言葉では不十分、ということはおはなしを読んでくださった方ならわかっていただけるかと思います。
彼らは「YとT」であり、それ以上でも以下でもありません。
関係として近いものは「悪魔と人間」で、彼らの契約の握手はゲーテの「ファウスト」へのオマージュだったりします。
この握手も「キッタカタリ」「ばけものづくし」「パンドラは匣の贄」とを通してやっと対等な形での握手になりました。TからYへ、1年越しでやっとバトンがつながりました。ずいぶん長くかかりましたね。
Yはただ知識が豊富なだけの一般人で、一方のTは視える話せる触れるの霊感少年。それだというのにYの方がよっぽど人間離れして見えるのは、ひとえにこれがTくん視点のお話だからです。これが第三者の視点なら、また異なった見え方をすることでしょう。
Tは視点、Yは言葉。目で見たものに解釈を。
YとTはそんなコンビです。


もう少しだけおまけで書くと、「月上ゲ町奇譚」YtoTシリーズのイメージは、鬼塚ちひろさんの「ストーリーテラー」です。
好奇に身を焼くYと、やっと歩き始めたTと。
この曲の存在を支えにしてここまで進んでこられました。
ぜひ歌詞だけでも、そして曲を、聴いていただけましたら。
おはなしを気に入ってくださったあなたなら、きっとお気にめされることかと存じます。




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