▼ 娘シリーズ

娘引き弓、紅梅の矢絣
しゃなりしゃなりと高下駄踏んで
貴様はどこの御家紋と、答える声はなし

娘引き弓、瓦斯灯にらみ
貴殿はいずこの管狐、名は語らじ
梓無ければつらかろと唇を噛み奉る


名前をつけるのが苦手という反面、
名前だけで中身を考えていないものが相当数あります。
娘シリーズもそのひとつで、「娘モスクワ」とか「娘背徳」とか、「娘○○」というタイトルだけがあってどんな内容なのかまったくわかりません。
ということで、そのひとつ「娘引き弓」を想像してみたのが冒頭の一幕です。

即興で考えたものだと
「娘引き弓」は大正・昭和あたりをイメージした活劇もので
主人公「娘引き弓」は帝都に跳梁跋扈する怪人たちを狩っていく
女版ライドウ
……と見せかけ、実は矢絣袴の女装男子。
日常的に女装しているため、男装していても「男装した女」と認識されている。(本人も引っ込みがつかない)

※しかし書く予定はない