ホワイト*スノー*カレイドスコープ


黒田が共感覚のお話。


▲注意▲
共感覚に関して、しっかりとした知識を持っている
わけではなく、2次元的な創作している部分もあります。
ご了承下さい。






黒田雪成
過去に高熱で一週間近く寝込み、
生死の境をさまよった結果、
白髪となり、共感覚となった。
黒田は人の感情が様々な色となって見える共感覚。
(詳しくは、人の動作や雰囲気などが色に見え、
その色から感情を推測してわかる。)
しかし、チャリ部の人達のみ、
その色が動物となって見える。
両親には共感覚に対する理解を得ていない。
高校までは泉田のみが理解者だった。
高校生になってから、
葦木場や荒北というちょっと不思議な理解者が増えた。

⇒見える動物
福富→ライオン
東堂→白鳥
新開→チーター
荒北→狼
泉田→チーター
葦木場→リス
真波→青い鳥
銅橋→猪


葦木場拓斗
人の言葉や声、また物などから音を感じる共感覚。
(詳しくは、人の喋る声とは別に、音も感じる。
遠くで喋ってる人の、その言葉に感じる音のみ
とらえることもある。)
本人はこれが共感覚だとは思ってなかった。


泉田塔一郎
子供の頃から、黒田の共感覚に関する話を
聞いていた。
黒田の理解者である。
しかし、葦木場という存在が現れて、
ほんの少しだけ葦木場に嫉妬してる。








***
***

人の感情が色になって見えるようになった黒田。
中学生までは、色だけだったのが、
高校に入ってから突然、泉田や荒北、
その他チャリ部の面々の感情だけが擬獣化されて
見えるようになった。

今まで、見えていた色とは違い、
擬獣化された感情たちは動き回るもんだから、
周りがいつも騒がしい。
しかし、それを感じてるのは黒田だけなので、
ほかの人から少し不思議そうに見られる。

感情の擬獣化たちは、幻覚みたいなものではあるが、
たまに突然飛びかかってくるときは、わかっていても、
びっくりする。


共感覚の事は、泉田には子供の頃から話しているから、
信じてもらっている。
しかし、両親からは共感覚に対しての面識だったり、
理解を得られていない。
黒田自身もそれは諦めている。
荒北には、一言も共感覚のことを言ってはいないが、
荒北は黒田に何かあると勘づいてはいる。
葦木場には、葦木場自身が共感覚であることを黒田が
気づいてから、理解者の一人になっている。
(同じような感覚を、得られることはないけれど、
似たような体験はしているのでと言う意味の理解者)

共感覚であることを本人は辛いとか、苦しいとか、
そんな風に思ったことは一切ない。
しかし、どこかで少しズレが起きたり、
ちょっとだけ生活に支障がきたしたりすることはあった。

明るい感じだけどどこかどんよりしてたい、
晴れてるのに曇って太陽が見えないような、そんなお話。




***


突然の黒田目線の話。
話相手は、あの人です。



福富さんと


そういえば、丁度一週間ぐらい前の話なんスけど、
俺福富さんに用事があって、
3年の教室に行ったんですよ。
福富さんすぐ見つかっかなーとか思ったっスけど、
まぁ、杞憂ですよね。
福富さんの目立つ金髪と、
デカくて勇ましいライオンの後ろ姿があったんで、
どこにいるかすぐわかりました。
俺が「福富さん!」って声かけたら、
福富さんとライオンどっちも俺の方向いてくれました。
福富さんはいつも通りの顔なんスよ。
けどライオンがこっち見て、キョトーンって、
首かしげてキョトーンってしてるんです。
それにびっくりして俺もキョトーンとしちゃたんですけど。
こういう福富さんのライオンの仕草って、
一年の頃から、こう、あの、ギャップ?がすごくて、
未だに馴れてないんですよね。

あぁ、それで、福富さんに用事あって〜みたいなことを
言って話してたんスけど、
どうもライオンの様子がおかしいんです。
ソワソワというかオロオロとかしてて、
体調でも悪いのか?って最初は思いました。
でも、福富さん自身はなんともなさそうだし、
平気そうだから、気にしなくてもいいかな?って。
それに福富さんになんかあったら、
アンタがなんとかしてそうでしたし。
なんで、大丈夫だろうなって思ってたんです。

思ってたんですよ。

そのまま、ライオンがそわそわそわそわしてるのを
よそに話をしてました。
そしたら、そこに
「おお!めずらしい組み合わせだな!なにを
しているんだ?」って東堂さんが来たんです。
白鳥バサバサー!東堂さんキラキラーバーン!って、
いつもみたいに目にうるさかったですけど、
その東堂さんを見た瞬間のライオンときたら!!
何か糸が切れたような、こう!
安心しきった顔して、その場にぐでって伏せのような
状態になったんですよ!!
その時気づいたんですけど、
どうも福富さん俺と話す時キンチョウしてたみたいです。

一年生か!先輩に話しかけられてしどろもどろになる
新一年生か!!ってツッコミたかったです。



***

新開さんと

そういえばさっき、ウサ吉の小屋のとこで
新開さん見かけました。
新開さんはすげェ優しい顔で
ウサ吉抱いて撫でてたんですけど、
なんか、新開さんのチーターがいなかったんですよね。
真波で動物達も常にくっついてるわけじゃねェって
わかってたんで、そこまで驚かなかったですけど。

けど、少ししたら近くの木の後ろから新開さんの
チーター出てきました。
その時の表情が忘れられないんですよね。
ウサ吉を慈しむような思いとたまに思い出す罪悪感を
混ぜたようなそんな顔でした。

なんかあったんスね。
でも聞いちゃいけないことってぐらいわかりますよ。



***

塔一郎と

聖人君子?塔一郎が?
あー確かにそんな感じっスね、あいつ。
真面目だし、先生の言うことちゃんと聞くし、
先生とかに滅茶苦茶好かれてますよ。

あぁ、そういえばこの前、
真波が東堂さんに捕まって、
新開さんとあこの平坦コース行った時あったじゃないですか。
そう、あの時です。
塔一郎とほかの奴らも一緒に連れてたみたいで、
帰ってきた時、まー酷かったんですよ。
皆して「クッ!俺達の新開さんなのに!」みたいな顔で、
とぼとぼ帰ってきたんスよ。
塔一郎自身は普通の顔してたんですけど、
チーターは他のと同じような顔してました。
何があったか聞いてみれば、
どうも真波が新開さんを連れて山登ってった
みたいなんですよ。
そのせいで、あのスプリンター共がどんよりしてる中、
塔一郎は部長だからってメンツもあったろうから、
普通にしてるんですけどね。
塔一郎のチーターの見る影のないこと、ないこと。
ぶすぐれた顔で、新開さんのチーターがよくいるとこで、
ゴロゴロしたり、寝込んでみたり、
すごいかったですよ。
駄々っ子か!って感じっスよね。
遊びに来てくれた親戚の兄ちゃんが帰るのが
嫌で嫌でたまらない駄々っ子かっ!!って。

あいつ普段こそ聖人君子とか言われてる感じっスけど、
意外と子供っぽいとこ多いんですよ。

新開さん相手だと特に。
あっ、知ってました?ですよね。






随時更新



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Special Thanks
ゆづさん

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