煙草と錬金術


煙草と錬金術

現代に生きる錬金術師の話。


《舞台》
現代。
錬金術師という存在は世間には知られていない。
隠している、というわけではないが世間に知れ渡らせようともしてない。


《錬金術師とは》
万物融解という、物質の性質を具現化してる「精(エリクシール)」を取り出すことができる特殊体質の持ち主。
※たとえば、鉛から金につくりかえる
これを利殖というが、これは鉛からエリクシールを取り出す為の過程となる。
万物融解とは物質を例えば鉛を鉛としている性質を具現化させている精(エリクシール)をその物質から開放し、精(エリクシール)そのものを得ることが本来の目的となる。

錬金術師は大体が自分が錬金術師だと気づいた時に何かしらの目的をもつ。
賢者の石を作り出す、手に入れるや、エリクシールの秘密を知る、または復讐など。

また、万物融解によりエリクシールを取り出したり、入れたりすることを錬成、錬成術という。


《精(エリクシール)とは》
上であげたように、例として鉛から金に作り変える利殖で、金に作り変えた時に手に入れることのできる特殊な物質。

これは、上の例でいえば鉛を鉛たらしめる特殊な物質である。
精(エリクシール)はその物質により様々な種類が存在する。

精(エリクシール)を人の目に触れられるようにすると、それは水がそのまま氷のように固まらず液体のまま球のようになった物に見える。簡単に言えば掌サイズの水風船のようなものだ。
それの色は、どのようなエリクシールかによって色が異なるため、虹色と称されることが多い。

精(エリクシール)のなかでも生命のエリクシールは突然変異や集めて固める?ことによって「賢者の石」を作り出すことができる。
生命のエリクシールは生きている人間やホムンクルスからしか得ることができない。
*人間から得る場合
人間や生物は絶命すると体内から生命のエリクシールを放出する。それを吸収する事以外では手に入れることはできない。
*ホムンクルスから得る場合
人間と同じように絶命させるか、万物融解により別のものへ作り変えた時に手に入れる。しかし万物融解をするには難しい。

また、生命のエリクシールを見えるようにすると、それはまるで深海のような濃い藍色なのだが不思議な透明感があるように見える。

賢者の石は全ての錬金術師の目的である「不老不死」を達成させることができる。

賢者の石の作り方は未だに解明されていない。
しかし、様々な事例は上げられている。



《武器について》
万物融解の応用で物質を武器に作り変えることができるようにそのエリクシールを融合させることができる。
※たとえば、煙草になにかの武器のエリクシールを融合させ、煙として出した時にその煙を万物融解させ武器へとかわる。
また、鉄などを武器に作り変えることもできるが、それには、その武器になるためのエリクシールが必要となる。

なぜ、武器が必要になるか。
それは錬金術師の目的により様々である。
しかし、外面的な理由を付けるとするならば、錬金術師による犯罪的行為を止めるためと、ホムンクルスの排除の為。



《ホムンクルスについて》
万物融解を何度もくり返し行われた物質に突然変異が起きて生まれる人造人間のようなもの。
生きているものの持つ生命のエリクシールを食べて生きている。ホムンクルス自体は万物融解はできないので、生命のエリクシールをもっているものを殺して生命のエリクシールを得ている。
ホムンクルスは自らの意思を持つものもいれば、ただ機械的に生命のエリクシールを食べ続けるものもいる。

*物からホムンクルスになる場合
エリクシールの出し入れをくり返し行い、その物自体のエリクシールが劣化してしまった時におこる突然変異によってホムンクルスが産まれる。
この突然変異がどうして、どのように、起こるかは判明されていない。ホムンクルスは基本的に人形だが、赤ちゃんのようであったり、大人や学生ぐらいであったり、また体の一部分がかけていたりなどする。そのうえ、人とし見るには欠落している部分が多すぎる。
*人間からの場合
物に比べ圧倒的に事例がすくない。それは、人体に対して万物融解による、エリクシールの使用(人体錬成)はまったく行われることがないからだ。
人間からホムンクルスになるには物のようにすぐ、突然変異が起こるのではなく、ゆっくりとまるで進化のように長い期間(期間には個体差がある)変異がおこる。
変異は段階によりその個体におこる変化がある。
@第一段階
体力や筋力が普通の人に比べかなりつく。また、少しづつエリクシールをうけつけなくなる。
A第二段階
食事を取らなくてもよくなる。逆に少しづつ生命のエリクシールを欲するようになる。
B第三段階
万物融解(錬成術)がつかえなくなる。
※また、この段階から少しづつ感情をなくし野生化していく場合もある。
C第四段階
この段階で完全にホムンクルス化する。それにより、錬金術師としての力を完全に失い、生命のエリクシールがなければ生きていけなくなる。



《その他錬金術師に関する備考》

*ヘルメスの書
エメラルドでできた伝説の錬金術師の魔導書。
原典は見つかってはいないが、それのコピーのようなものの1部はみつかっている。



《キャラクター》

椛山聖(かばやまひじり)
24歳、165cm、50kg
*性格・特徴
サバサバとしたドライな女性。極度のヘビースモーカーで、煙草がないとイライラするとかを通り越して、無気力になる。
生活感のない日常をおくっており、どうやって生きているのか不思議がられる。普段はフリーター。
お気に入りの格好は内側が
*目的
どのような方法を使ってでも賢者の石を作り出す。
※賢者の石を求める理由
子供の頃、病弱で長くは生きられないと言われていたのだが、とある錬金術師が賢者の石のカケラをもらい、それにより生きながらえてきた。だが、その効力もカケラであったためか不老不死にはいたらず、30歳まで生きられるかどうかという状況になっている。そのためか生きたいと強く願うようになった聖は賢者の石を求めるようになった。
*武器
煙草の成分に日本刀の元となるエリクシールを含ませている。
そのため、煙から日本刀を作り出せる。
また、普段荷物をいれているジェラルミンケースにはチェーンソーの元となるエリクシールを含ませているが、万物融解が難しいためめったにつくらない。


食見春兎(しきみはると)
17歳、174cm、59kg
*性格・特徴
最近になって、自分が錬金術師であると気づいた青年。
小学校まで親から虐待をうけていて、その時のトラウマからか年上が無条件で怖い。また、そのためか人と接する時はかなり下手で、常に敬語。同い年や年下に対してはそんなに怯えた態度はとらないが、年上に対してはひどい時は会話さえできない程度。
自分の力をまだ操り切れていないため、師匠に鍛えてもらっている。師匠のことを親の代わりのように思っており、心を許している。初めてであったホムンクルスが赤ちゃんの形で、それを子供の時の自分と重ねてしまい、なんとか師匠を説き伏せ育てると決意していた。なのだが、その目的の半ば師匠と赤ちゃんを聖に殺され聖に復讐することになる。
*武器
師匠の使っていたライター。ライターの燃料に、火薬の元となるエリクシールを錬成術で混ぜ、発火時に火薬をばらまいたりできるようにしている。また、多くの者に爆発物を作れるようなエリクシールを錬成術により組み込んでいる。







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