「にお」


「ん?」


「大奥って怖いな」


「……ん?」


「男女逆転てやつ。男が仕える側のさ」


「あー」


「俺なんて可愛い見た目してるからすぐ犯されるよ。喘ぎ声とか聞かれたらやだな」


「そんな準備万端のやつ誰も襲わんなり」


「なら仁王くんは今後一切俺に性的欲求をぶつけてこないでね」


「つら、なんそれつら」


「自分が言ったんだろぃ」


「もう俺の雅治はブン太やないと勃たんぜよ」


「気持ち悪い」


「まーくんショック!」


「とにかく俺はあの世界に生まれてなくてよかった」


「俺もおらんしな」


「それは…うん、まぁそうだな」


「えっ」


「は?」


「ブン太が…デレた、だと…!?」


「デレてねーよ」


「俺がおらんの嫌じゃって、充分デレとるぜよ」


「あんなんデレだって思うお前可哀想だな」


「そうしたのブン太!」


「…だよなあ、そーだよなあ」


「え、なんでニヤニヤしとん」


「なんか快感」


「目が笑ってないぜよ」


「さっきの話訂正。俺は将軍で仁王は側室だ。この際女体化してもいいや」


「大奥の話?まだ続いとったんか」


「将軍って側室のことすきにできるんだよ」


「怖い、その笑顔怖いよブン太」


「よかったね、死ぬまで俺の側から離れられない人生だぞ」


「あ、それは良い」









「ブン太は独占欲が強かね」


「もっと綺麗な言葉で言えよ」


「…俺すっごい愛されちょるね」


「うん、それでいい」














...




人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -