:5限目


「あー、眠っ」

「ぽかぽかやしのぅ…」

「お腹もいっぱいだし」

「数学じゃし」

「お前得意だから眠くなんねーだろ。俺はわかんなすぎて眠くなるけど」

「簡単すぎて眠くなるんじゃ」

「うっわーいやみ!しね!」

「ブン太との子供見たらしぬ」

「それ前も聞いたし。ネタ切れか?アーティストでイリュージョニストでたこ焼きライスを行ったり来たりできるくせによ」

「それ関係あるん!?」

「あるあるおーありだバーロー」

「どこの名探偵じゃ」

「あーつかまじだる、俺サボるわ。せんせー!!」

「ん?どうした丸井」

「お腹痛いんで保健室行ってきます!」

「…すきにしろ」

「わーいわーい!じゃあなあ仁王!」

「ちょっ、…先生!俺もお腹痛いんで保健室に「お前は許可しない絶対に」


「…プ、プピーナアアアアア!!!!!!」









:6限目


「空が青かねぇ」

「じじぃかよ、確かに青いけど。てかお前いつまでいんの?もう授業始まったよ?」

「いやじゃ戻りたない」

「いや戻れよ。俺の安眠タイムを邪魔すんな」

「邪魔せんからいさせて。わざわざ屋上まで会いにきたんやけ」

「言い回しがきめぇ」

「おろず」

「それ口で言うやつ初めてみたし」

「やってこんな心境なんやもん」

「あーもう寝れねぇな話しかけてくんな!」

「どうせさっきの時間も寝とったんじゃろーが」

「寝てたよ。で?」

「え、いや…」

「だからってお前にとやかく言われるあれはねーんだよわかったかしね」

「ひどか…」

「…ほら、寝るんだから早く膝貸せよ」

「えっ」

「は?何いやなの?お前に拒否権とか人権とかあると思ってんの?」

「人権はある!」

「んー、寝心地さいあくだわ」

「自分から寝といて…!」

「…………」

「…のわりにすやすや寝とるのこのやろー。てか寝んの早、のび太くんか!…ジャイアンみたいな性格しとるくせに」

「ああ?誰がジャイアンだおら」

「おおおお起きとったん!?」

「いや、なんか失礼っぽいこと聞こえた気したから起きた」

「それ地獄耳超越しとるよ」












:SHR


「あー…明日は午後から授業も部活もないから、そのつもりで。じゃ、さようなら」

「やったあ明日午後からフリーだ」

「デートしよかデート」

「やだ」

「言われると思いましたはい」

「お前ん家でお昼寝大会ならしてやってもいい」

「それでよか!むしろそれがよか!」

「変なことしたら爆発だからな」

「…爆発…?」










:部活


「今日も真田きもいなー」

「夏の真田は特にすごい」

「きもい通り越してもはや怖いよなあれは」

「また夏休みに真田道場やりよるんかの」

「俺あれちょう嫌い。いちいちうるさいし痛いしつらすぎ」

「幸村と柳だけ免除なんて間違っちょる」

「ほんとほんと。幸村くんはまあいつ倒れるかわかんねしまだわかるけど、柳は他のやつよりピンピンしてんじゃんかよ。なのにデータ収集とかわけわかんねこと言って逃れやがって」

「…俺がどうかしたか?」

「うわ!柳!」

「気配消して近づくんやめんしゃい…寿命縮むわ」

「いくら呼んでも気づかないのだから仕方ないだろう。恨むなら自分を恨むんだな」

「どんまい仁王」

「やっぱり俺だけなん!?」

「しかし部活に来ているにも関わらずテニスをしないとはいい度胸だな」

「いやうんまあそれはほら、あれじゃんほら。…ほら、うん」

「責めるなら俺を責めんしゃい!」

「最初からお前しか責めていないが」

「やっぱり!」

「仁王うぜーつっこむなら静かにつっこめうぜー」

「うぜーって2回もいいよったし…!」

「そうだ丸井。佐藤にあのことを話したか?」

「…あのこと?」

「夏の合宿のことだ。前に伝えておいてくれるよう頼んだだろう?」

「あー……。忘れてた」

「忘れてた?」

「うん」

「…今週中には確実に伝えておいてくれよ。あいつは俺が近づくとなぜか逃げていくんでな」

「ん、りょーっかい」

「ちょ、何今の可愛い可愛すぎちゅーしてええ?てか抱きた「うっせ黙れ変態しね」

「…あれ、あれれれれ?顔あかーいよーブン太くーん」

「うるさいしねうるさい」

「もうっ、大好き…!」

「………………俺なんて愛してるもん」

「…!!!俺も愛しとるしぃぃいいいぃいいいい!!!!」

「……うざ、」














(あれ、俺今日こいつ以外でまともに話したの柳だけだわ)
(ラブラブやね俺ら)
(脳みそかち割んぞハゲ)
(いやん)














...




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