「怖い話?」


「うん。なんかねえ?」


「夏でもないのになして怖い話?」


「まあちょっと色々?」


「むりやり疑問詞使わんでもええよ」


「ありがと。まあとにかくさ。早くなんか怖い話ちょうだい」


「そんなん幸村とかの方が知っとるじゃろうに」


「幸村くんは生ける都市伝説だか、…神話だから聞きづらいだろぃ」


「たしかにの。んー、怖い話。………あ、ひとつ思い出した」


「なになに!」


「こん前な、部活中に部室にタオル取りにいったんよ」


「ふんふん」


「したら、そこには何と…!」


「な、なんと…!?」


「レモン片手にハチミツをストレートで飲むぽっちゃりした妖怪が「それ俺じゃん!ありきたりなオチだなオイ!」


「俺は充分怖かったなり。2リットル近くあるハチミツ直飲みってもう恐怖以外のなにものでもない」


「ハチミツ漬けレモンじゃん。よくマネとかが差し入れでもってくるやつ」


「漬けとらんし!どっちも直やったし!」


「咽も潤って一石二鳥だろぃ」


「普通の人はハチミツで咽潤いません」


「まじでか」


「…妖怪ぽっちゃりん」


「死んで詫びろ」








...
なんだこれ短い




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