「ねえみんな、鉛筆とかにHBとかBとかあるでしょ?あれって、略さないと何て言うか知ってる?」

『さあ?』

「何でみんなに聞いてんのに悪ガキコンビとそれに感化される馬鹿しか答えないんだよ」

「待って幸村くん今すげえ悪口聞こえちゃったんだけど」

「馬鹿って俺っすか!?ねえ!?」

「謝ろうと口開いた柳生ジャッカルよりさっきの悪口のが気になるとこじゃな」

「本当の事なんだから悪口じゃないでしょ。ていうか真田は?」

「弦一郎は委員会のため遅刻だ」

「ふーん、じゃあ今日はいつもより静かだね!」

「そうだな。それより精市、話を元に戻さなくていいのか?ジャッカルが出ていこうとしているぞ」

「ああそうだね。それで…どこまで話したっけ」

「HBの略さない言い方は何か知っているか、までですね」

「ありがとう柳生。今日もうざいくらいの全反射ぶりだね」

「アハハハハ!もっと罵倒したまえ幸村く「黙れよ変態」




「はいじゃあ赤也から」

「え?何がっすか?」

「だから、HBの略さない言い方」

「ああ、それっすか。んー…ハマグリボンバー、とか?」

「面白くない。センスを疑う。生きてる価値ない」

「そんなに重罪!?結構いけると思ったんすけどね!」

「はい次ブン太」

「ハードボイルド」

「うわあ、日曜朝のあれかい?あれ繋がりなあれかい?もう終わったけど」

「そんな顔しなくてもいいだろい」

「次、仁王」

「太っちょブン「死ね」

「プッ、仁王先輩それいい!」

「じゃろう」

「黙れ、増えるバカメ」

「酷くないすかそれ!」

「変態バカ治」

「それバカつけたらいくらでもあるじゃろ」

「はいはいそこまでー!たいして面白いのでないね!今んとこ増えるバカメがトップかな」

「やったね☆」

「趣旨変わってるじゃねーか…」

「ああ!なんだジャッカルいたんだね!いつもより眩しくないからわからなかった!」

「俺の存在は頭の光具合で確かめられてんのか!?」

「はいじゃあ注目ー!ここで柳が、正解を言ってくれるよ!」

「スルーかよ!慣れたわ!」

「柳さんこんなデータまであるんすか!?」

「ある」

「すっげー!柳ちょうすげー!惚れる!」

「やめときんしゃいブン太。俺ん方が幸せにできるぜよ」

「仁王くんはワタシが幸せにして差し上げま「うるさい鼻血ふけ七三眼鏡」


「説明してもいいか?…そもそも鉛筆についているH、B、Fといった記号は、芯の濃さと硬さを表すものだ。 Hは硬いと言う意味のHARD、Bは黒いと言う意味のBLACKの略字で、Hの数字が多いほど薄く硬い芯を示し、反対にBの数字が多いほどこくやわらかい芯を示す。 Fはしっかりとしたと言う意味のFIRMで、HとHBの中間の濃さと硬さを持った芯のことだな」

「すげー!すっげー!!!」

「柳が怖くなる」

「テニス関係ない情報まで把握しとる参謀何者なん」

「ふっ、どうだ三色、柳を見直しただろう?」

「三色のインパクトがデカすぎて後半が頭にはいってきませんでした、ごめんなさい」

「俺もっす、ごめんなさい」

「すまん」

「んー三色っていいねこれ!気に入ったよ!プリガムレッドなんてのよりだいぶカッコ悪いしね!よし、今日から三色だ」

『イエッサ!』

「ヤング漢は四色ね」

『イエッサー!』

「ふふ、返事が大きいのはいいことだね。でも仁王と柳生はその敬礼のポーズやめてくんないかな?かわいくなさすぎてイップスかけたくなる」

『イエッサ!』

「しかし幸村くんのイップスなら本も「気持ち悪い」




「柳生先輩って部長のこと好きなんすか?」

「誰でもいいんじゃね?俺この前鼻血流しながら近寄られたし」

「あの変態に近づかれたんか!?なんか移っとらん?今から保健室いって消毒せな!」

「…変態ダブルスってどーなんすか、いろいろ」

「だから決勝はバラバラだったんだろい」

「なるほど」

「納得しないでくださいよ、切原くん」

「うわ柳生先輩!って仁王先輩じゃん」

「へー、声だけ変えれるとかできるんだな」

「ブン太もできるんよ。声だけなら」

「やってみてくださいよ!」

「あっ、まだ喘ぎ声しかできんけどそれでもい「いわけねえだろ!」

「俺はそれでいいっすけどねー」

「うるせーよ増えるバカ也」

「引っ張ってきた!アレンジ加えて引っ張ってきた!」

「話題がそれすぎて終わり方わかんなかったから引っ張ってきたんだけど、結局終わる雰囲気になんねーな。どうしよう」

「もう俺ら三色しか喋っとらんしね」

「部長たちも離れたとこで喋ってますよ?一応」

「うん、ほんと終わり方わかんねえ」

「じゃあヤりオチなんてどーすか、丸井くん」

「中途半端な柳生はやめて怖い」

「エッてかそしたら俺はどーすればいいんすか!?」

「奪いにきたらええんちゃう?保健室におるし。よっ、と」

「ん?は!?え、ちょ!降ろせ!!」

「あっはは、ブン太おもーい、重すぎー」

「ちょ、ほんと降ろしてくださいお姫様抱っことか俺まじ恥ずか死ぬんですけどサッカー部のやつらにガン見されてんですけど」

「絵になるから大丈夫!俺かっこいいしブン太可愛いし!」

「そういう問題じゃねえ!てかまじで保健室いくの!?」

「嫌?」

「嫌ってか、その、ほら」

「はっきり言わんとわからんぜよ」

「赤也に保健室いくってばれてるから、ほら…と、途中で邪魔されんのも、な?」

「あーはいはい。2人っきりがええんやね。じゃあどこ行こうか」

「特別塔のあの空き教室」

「お望みとあらば」

「うわっ、なにそれ」

「お姫様の王子様」

「鳥肌総立ち」

「まー、照れちゃって!」

「…………うっせーよバァカ」







「部長!仁王先輩が丸井先輩を掠ってっちゃいました!!」

「なに!?あの若白髪め!今すぐ後を追うのだ切原警部補!!」

「イエッサ!」

「その刑事服一式はどこからだしたんだ」

「考えちゃだめだよ柳巡査!感じて!ニ次元では当たり前じゃないか!さあ我々も後を追うぞ!」

「俺は巡査か。随分低いポジションだな」

「グダグダ言わない!行くよ!」

「………イエッサー」











...
柳さんにイエッサーって言わせたかっただけ




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