「のう」

「ん?」

「ブンのママさん可愛いよな」

「…?」

「なんじゃその顔」

「それ実の息子に言う?普通」

「やって可愛いんやもん」

「仁王のもんってきめぇよな」

「うるせ。ほんま可愛いよなー。ブン太はママさんの遺伝子受け継ぎすぎじゃろ、顔面的な意味で」

「それ嬉しくねー。女顔って結構ナメられるし」

「俺がその顔すきやけ他はええんよ」

「…もう、お前はもう、ほんと…もう!」

「ええ!?なんで叩かれなあかんの!」

「うるさい!なんでもねーよばか!」

「もー、口悪いぜよ。とにかく、ブン太のママさんは可愛い。ちぃと羨ましい」

「なんで羨ましいわけ?仁王のお母さん綺麗じゃん」

「あれは仮面装着しとるからまあ見れる顔になっとるだけじゃ。メイク落としたらもう…」

「えー?だってこの前におん家行った時、お姉さんスッピンだったけどちょー綺麗な顔してたぜ。遺伝的にはお母さんも綺麗ってことだろぃ」

「あれがか!?」

「うん。清楚とかとは違う感じだけど」

「あいつは詐欺師なり」

「仁王もじゃん」

「ブン太はええよ、弟もかわいいだに。家族みんな目つき悪いうちとは大違いじゃ」

「え、ショタコン…?」

「違うわ、引くな引くな。うちにはあんくらいの歳の子おらんけ、余計可愛く見えるんよ」

「いるじゃんか弟。そっくりすぎる弟」

「あれデカイ」

「ほんっと仁王そっくりだよなー」

「ブン太こそ弟ズと似過ぎじゃ」

「俺!?だいぶ歳離れてんのに!?」

「ブンは幼いからの、見た目が」

「だからって8歳と5歳には…」

「似とる似とる。ついで言うと、お母様にもしっかり似とるぜよ」

「あぁ、それよく言われる。性格は割と親父なんだけどなー」

「ええのう…可愛いお母様に性格がブン太のお父様に可愛いすぎるチビブン太×2人」

「そうか?仁王のがいーじゃん。美人ママさんに綺麗な姉ちゃん、かっこいい弟!パパさんは見たことねーけど」

「ブン太ん家の方がええ!」

「におん家だろぃ!」

「ブン家!」

「におん家!」

「「………」」

「「普通ここで、でも俺はブン太(仁王)がいれば十分じゃき(だぜぃ)って言う(も)んじゃ(ろ)ねぇのかよぃ」」

「「………」」

「沈黙までハモんな」

「ハモらせてんのどっちじゃ」

「俺が仁王なんかに合わせるわけねーだろ」

「誰もブン太なんて言っとらん」

「わかってるし。ちょっと自意識過剰ってみただけだし」

「ほうけ」

「おう。当たり前だろい」

「………」

「……勝ったぁぁあああ!ぃよっしゃあ!!」

「…ブン太うるさい」

「勝利者の雄叫び〜♪」

「もー、あんま騒ぐとちゅーするぜよ」

「セクハラー」

「じゃあ上目使いで誘うな!」

「あら、ばれました?」

「ブン太歴3年目だに、大抵のことはわかるぜよ」

「んで?ちゅーしてくんねぇの?」

「なんぼでもしちゃる」

「俺、仁王ちょう好き」

「俺なんか愛しちゃってるなり」

「あっはは、うれしー」

「ちょ、棒読み!」







〇月×日

うちのバカップルは今日も元気で仲良しだ。つーか正直うざい。此処をどこだと心得ている、神聖なる部室だぞ!…と、弦一郎は言う。

「仁王!丸井!此処を何処だと心得ている!聖なる部室だぞ!」

…わお。やはり俺のデータに狂いはない。狂いはないってゆうかなんかもうエスパーじゃないこれ?Mr.マ〇ックよりすごくない?マジもんの超能力者だったりして、俺。やっべぇ、貞治に自慢してやろうけっけけ。

よし、今日はもう帰ろう!東京に行こう!

「あれ、柳。帰っちゃうの?」

「ああ、貞治に自慢しにいかねばならないからな」

「そうか、残念だな。せっかくこれから真田と試合しようと思ってたのに…」

「やっぱ行かない。俺それ見たい」

「うん!そう言ってくれると思っていたよ!見ててね、すごく面白くて新しいデータがいっぱいとれるような試合になるから!」

「楽しみだな」

流石精市だ。俺のツボを知っているとは…。

ん?しかし何かしようとしていた気がするのはなぜだ?


まあ、いっか☆











...




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