めもがき | ナノ
×
「#オリジナル」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -

2021/03/04

: more

席替えで運命を期待する

※花京院←夢主←承太郎

「待ち焦がれた席替えだぁ!よっしゃあッ!今度こそ花京院の隣という運命の席をゲットして、今度こそあわよくば、その、ふふふふふ」
「独り言が多いやつだな、黙って過ごせないのか」
「うるさい。..承太郎もよかったじゃない。私みたいな騒がしいタイプとこれで離れられるんだからさ」
「自覚があるなら、静かにしたらどうだ」
「花京院に言われたらすぐに黙るけど、なんで承太郎如きに気を遣わなきゃいけないのよ!」
「あまり俺をコケにしない方がいいぜ。そういうツケはあとで返ってくるもんだ」
「へー、あっそ〜。でも私には花京院以外関係ないから〜」
「因みに何番だ」
「9番。承太郎は?」
「おい、前を見ろ。黒板に番号が書き出されたぞ」
「え?!?!まじ?!?9番9番...わ!窓側の席だ!」
「........」
「今すぐにでも新しい席に向かえるように、支度しといてよかった!じゃあね、承太郎。お互いいい席だといいね。運命の席へいざ!!ふぉーーーー!!!」

席替え後

「....あれ」
「......」
「なんで、花京院。また私の席から遠いの。しかも自分より後ろだと、授業中に背中を見ることさえもできない...最悪...」
「.....」
「なのに!なんでまた承太郎が隣なの!!!!なんで!!!!」
「残念だったな。言った通り、ツケがまわってきたようだ」
「うああああんんん!!花京院、はじめはこっちの方向へ移動してきたと思ったのに!」
「見間違いだろ」
「うあああんんよりによって承太郎って運命もクソもないいい!!大凶だよおおお」
「(実は席を変えてもらったなんて知る由もないだろうな)」

「先生、次の席替えいつですかあああ。え?暫くはない?はあ?!無理!!絶対無理!!」
「やれやれだぜ」

2210303