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第3回BLove小説・漫画コンテスト結果発表!
テーマ「人外ファンタジー」
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2021/01/12

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「ねえ、康一くん。由花子っていいよね」
「急にどうしたの」
「だって、料理上手だし女性らしくって品があるでしょ?」
「まあ確かに料理は上手だけど..」
「それに美人で康一くん一筋。こりゃ億泰くんも羨ましがるわけだ!」
「そ、そうかな..はは」
「いいなぁ、私も一途に愛されたい」
「何言ってんのさ、仗助くんがいるっていうのに」
「仗助?なんで?」
「だってこの前も一緒に遊園地行ってたじゃあないか」
「遊園地ってあれは仗助がチケット貰って行く人もいないからって」
「それなら億泰くんでもよかったと思うんだけど、意味があって誘ったんじゃあないかな?」
「まー私、こんな性格だから男みたいで楽なんだろうな」
「(そ、そういう意味じゃ..)それだけじゃないよ!仗助くん、この前告白されてるのを聞いて怒ってたよ!」
「それは仗助と喧嘩した相手だったからでしょ?」
「(誰のせいで喧嘩してたと..)あ、あと由花子さんも二人はお似合いだーって」
「あぁ、この前露伴先生に悪戯考えてたときに似たもの同士って言われたなあ。兄妹みたいにみえたのかな」
「兄妹みたいって..そんな二人がバイクで2ケツして恋愛ものの映画見に行くだなんて、僕は付き合ってるみたいに見えたんだけどなぁ」
「そう?いつも私が拒否権なしに連れ回してるだけだけど。なんでさっきから仗助の話ばかり..」
「なんでってそりゃあ仗助くんが恋をしてるように見えるからっていうか」
「え?そうなの?応援しなきゃ!相手は誰?!」
「え?」
「え?本人に聞けってこと?」
「そ、それは、その!ちょ!ちょっと!あー、行っちゃったよ..なんでそうなるかなぁー。こりゃ仗助くんも時間かかるわけだ..何か手助けできればと思ったんだけど余計なことしちゃったかな..」