謎が深まる
「それで質問ってなんでしゅか?」
「…君ってあの少女のてもちなの?」
赤司に抱かれながら質問を聞くシェイミ。
「…違うでしゅけど」
「…そう。あのスイクンは?」
「てもちじゃないでしゅけど、ボールには入るでしゅ」
「ふーん」
シェイミは、わざわざ答えてやったのに何だこの態度と思っていた。
「う、わあ。シェイミかわいいっス!」
黄色い頭が顔を赤らめてこっちを見る。
ああああ、僕は早く名前の所に行きたいんでしゅ!!
「……そういえば、このキセキシティには、『キセキの少女』がいるって聞いたことあります」
「それ、俺も聞いたことあるしー」
「『キセキの少女』?」
赤司の腕の中にいるシェイミが動いた気がした。
「っ、お前たち、まさか悪の組織…でしゅか?」
「…悪の組織ってなんなのだよ」
シェイミは、軽く安堵のため息を吐く。
「知らないならいいんでしゅ」
もう、目の前にはポケモンセンターがある。
「ありがとうでしゅ。感謝しゅるでしゅよ」
シェイミは、赤司から降りポケモンセンターへと入っていった。
「そういえば、シェイミは、感謝ポケモンでしたね」
そう、黒子がつぶやいた。
ふと、ポケモンセンターの前には人だかりかできていた。
「…ポケモンセンターに行くぞ」
赤司の言葉にみんな頷きポケモンセンターへと向かった。