―例えば、君が約束を破ったとして。
そしたら、君はどうやって赦しを請うだろうか。
―例えば、君が独りになったとして。
そしたら、君はどうやって助けを求めるだろうか。
―例えば、君が星になったとして。
そしたら、君をどうやって抱きしめようか。
全てが灰になってもいい。
全てが崩れさってもいい。
世界に君と僕以外いなくなってもいい。
そんなことをずっとずっと考えてきた。
「―例えば、君が勝ったとして。そしたら、君は何を願うのかな」
「っ…"最低"」
「例えばの話だよ。じゃあ、始めようか」
「……」
「君の運命を決める、ゲームを」
―例えば、君と僕が星になったとして。
そしたら、どんなに幸せなのだろうか。
どんなに願っていただろうか。
今は、決して叶わなくなった夢だけど。
前 | 次