…私は今、非常に困っています。
なんで、なんで、なんで私の(テツヤも)部屋に大輝がいる!!!
「ぐがー」
しかも寝てるし!!
巨乳の女の人が表紙のエロ本片手にね!!
「大輝、起きて!!寝るんだったら自分の部屋で寝てよ!!」
ゆさゆさと大輝の体を揺らす。
こいつは、私の兄だけど、くんなんてつけてあげません。
「んんあ?名前?」
大輝は、目をこすり私の名前を呼んだ。
「そうだよ。さっさと起きて自分の部屋に行け」
「やだ」
「なんで!?」
「だって、このベッド名前のいい匂いがするし」
はああああ!?
こいつ何言ってんだ。
大輝は、枕を深呼吸並の勢いで匂いを嗅ぐ。
「やめろ、変態!!今すぐ私のベッドから降りろ!!」
「いててて、おまっ、つねるなよ!」
大輝は、上半身をあげる。
これでどいてくれると思った瞬間だった。
「んん!?」
目の前には、大輝の顔。
そして、唇には生暖かい温もり。
キスされてるのがわかった。
むにっ
しかも、こいつ私の胸揉んでやがる。
「んんっ!…ぁんっ、だい、きぃ」
「…えっろ」
唇を離されたと思ったらまた角度を変えてキスをしてきた。
「っん、」
「名前、かわいっ」
どの位の時間やっていたのだろうか。
私は、くたりと力が抜け大輝へと倒れ込む。
大輝は、優しく受け止めてくれた。
「名前」
「っ、大輝なんて大っ嫌い」
「ははっ、んな真っ赤な顔で言われたって説得力ねーよ」
大輝は、私の髪を弄ぶ。
まあ、大輝に抱きしめられてるのは安心するから好きだ。
「…テツヤにイグナイトされてしまえ」
「はいはい。ツンデレってかわいーよな名前ちゃん」
「死ね」
「また、キスするぞ?」
「ごめんなさい、大輝様」
謝ったのにもかかわらず大輝は、顔を近づけてきてキスをした。
そんな大輝が部屋に入ってきたテツヤにイグナイトされるのは時間の問題だった。
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ベニバナ…包容力