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君はみんなに愛されている



敬愛する相互様である燦然シンドロームが1周年ということでおめでとう小説!
ゆさちゃん、遅れてごめんね!!!!


帝光時代設定


「僕、名前さんのこと好きですよ」


「……ど、どうしたの、かな黒子くん!?!?」


10分休憩時に突拍子もなく面と向かって言われた。


「黒子っち何言ってんスか!?!?」


ほら、黄瀬くんも驚いてるよ。
てか、みんなも目を見開いてるよ?


「え、ただ単に思っただけです」


「黒子くん!?それでも言っていいことと悪いことがあるよ!?」


「好きって言うのがダメなんですか」


「えっ!?そ、そういうわけじゃないけど、ね……ね、緑間くん!」


「!?お、俺に振るのではないのだよ!!」


黒子くん、犬みたいな目で見つめないでよ!
ということで隣にいた緑間くんに振ってみたけど、振る相手間違ったかな。


「ま、あ。黒子がいきなり……す、好き……とか言うのがいけないのだよ」


ナイス、緑間くん!


「なぜですか。愛情表現は相手に伝えなきゃいけないんですよ?僕のどこが間違っているのですか!?」


「黒子、落ち着くのだよ!!!」


瞳孔を開いて緑間くんに攻める黒子くん。
私、黒子くんのそんな姿はじめて見たよ。


「まあ、テツヤに真太郎落ち着け」


「赤司くん……」


「やっほー名前ちん」


「あ、紫原くんも」


赤司くんにお菓子を食べている紫原くんが、話に入ってきた。
あ、紫原くんお菓子のカスが服についてる。


「なんだ、テツヤが名前に好きと言ったのか?」


「!?!?!?」


「言いました」


赤司くん!?!?
え、知ってたの!?!?


「だって、みなさんも名前さんのこと好きでしょう?」


「――まあ、テツの言うことは、確かだよな」


「青峰くん……何を言っているの!?」


黒子くんの頭の上に腕をのせた青峰くん。
すると、みんな私の事を見てきた。


「――みんな、休憩時間終わりだよ」


あ、さつきちゃんの声。
その声でみんなが立ち上がる。


「――俺は結構名前ちんのこと好きだよー」


「紫原くんっ!」


頭をガシガシとして、コートに入っていく。
すると、青峰くんはほっぺたをつねってきた。


「にゃにしゅんの」


「俺も好きだぜ?」


「いひゃい、」


笑いながら去っていく青峰くんを見つめる。
すると、緑間くんが目の前に立った。


「緑間くん?」


「お前は俺の近くにいてくれなきゃ困るのだよ!」


捨て台詞のように言って、コートの中に入っていく。
耳が赤いよ、緑間くん。


「名前っち、大好きっス!」


後ろから抱き付いてきた黄瀬くん。
モデル、さすがモデル。


「名前さん」


「黒子くん」


「すみません、僕のせいで大変なことになりましたね」


「大丈夫だよ、恥ずかしかったけど」


自分の顔が赤くなっていくのが分かる。


「名前さんの赤くなった顔、かわいいですよ」


にこり、と笑って黒子くんはとんだ爆弾を落としていった。


「テツヤもやるね」


「赤司くん……」


「まあ、でもテツヤの言うとおりだね」


「へっ!?」


赤司くん、何言ってるの!?!?


「――まあ、とにかく名前は、僕の隣にいればいいんだよ」


肩に手を置かれる。
優しい手つきだった。


「僕の隣にいればいいよ。ずっと、これからも」


そう言ってコートの中に入っていく。
全てを背負っている背中。
その背中を見て、何故か泣きたくなった。


「――ああ、私はみんなに愛されているんだね」


コートの中にいる6人。
キセキの世代、そしてシックスマン。


「幸せだね」


みんなに隠れるようにして、涙をぬぐった。


――――――
ゆさちゃん、おめでとう!!!!
遅くなったけども!!!!
これからも応援しています!!

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