テーマ座談会

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Q7:声質



「あー、あー。僕の声、どう?」

「正太郎の声質は、少し高めで通りやすいってとこかな」

「せっかく、カラオケで有利になる声やのにな」

「?」

「ふふ。正太郎は気にしなくていいよ」

「うん……」

(琳、余計なことは言わなくていいんだよ)

(ごめん! つい、や。つい)

「大丈夫です。正太郎には私が付いています。勝ちましょう!」

「なにに?」

(アルも、歌に結び付けるのはやめなよ)

(す、すまない)

「俺もアルも、声の高さはバリトン。でも、よく通るのはアルの方かな? アルは歳を重ねると、いい低音になっていきそう」

「俺はどうなん?」

「琳の声を敢えて表現するならば“うるさい”ですね」

「なんやと?」

「確かに琳はすぐに騒ぐからうるさいけど、声の質はいいと思うよ」

「そうだね。啼けばすごく可愛いんだよ」

「? 泣けば?」

「よっ、ようへ……!」

「ふふ」


 了



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