正「牧野さんの勘は、いつもすごいよね！」

ア「まるで、心を読んでいるかのようです」

正「うん。察するのが上手いなんて、本当に尊敬だよ」

琳（勘がいいっていうか、エスパーやろ。預言者になれるんちゃうか）

陽「ならないよ」

琳「！　な、なんや！？」

陽「預言者にはならないって言ってるんだよ」

琳「や、やっぱり！」

正「琳ってば、そんなことを考えてたんだ？」

ア「いくら察しが良くとも、未来を言い当てることは不可能でしょう」

琳「せやかて！」

正（ねぇ牧野さん。どうしてわかったの？）

陽（琳は考えていることが顔に出やすいんだ。たまに声に出していることもあるし）

正（確かに、たまにブツブツ言ってる！）

陽（今度、注意深く聞いて指摘してみてごらん）

正（わかった！）

陽「ちなみに察するのに必要なことは“普段から相手を観察すること”と“ちょっとした推理力”だよ。何かを探している時なんかは、特にわかりやすいから試してね」

琳「新製品の宣伝みたいに言うな。そない手軽にできひんわ！」


　了