テーマ座談会 ■しおりを挿む
Q39:足の速さ
陽「さ、気を取り直して次だね。足の速さか……」
琳「これは短距離の話か?」
陽「そうみたい。暫くこういうテーマが続くから、誰が一番かを決めていこうか」
正「うん!」
ア「勘ですが、琳は速い気がします」
琳「当たりや! 短距離走には、ちょっと自信があるねん」
正「アルも速いよ! 僕は遅いけど」
琳「まぁ外人は脚が長いから有利やわな。……アル、なんなら対決してみるか?」
ア「ええ、是非。受けて立ちましょう」
陽「待って。ここで走るわけ?」
正「部屋で走り回ったら、目が回っちゃうよ」
ア「廊下を借りられれば、なんとか舞台は整いそうですが……」
琳「まぁ言うてみよ! ていうか、陽平も参加しいや。速いんやろ?」
陽「……わかったよ、じゃあ外でやろう。廊下はダメ」
正「順位は僕が判定する!」
◆ ◆ ◆
陽「あー疲れた。僅差だけど、アルの勝ちだね」
ア「久々に陽平と並んで走ったせいか、つい本気を出してしまった」
陽「ふふ……。俺も久し振りに全力で走って、気持ちよかったよ」
ア「短距離走も、たまにはいいものだな」
陽「トレーニングメニューに組み込みますか? アルブレヒト様」
ア「急に畏まるな。今日は完全にオフでいろと言っただろう」
陽「一応だよ、一応。ふふ」
琳「……なんやねん、ほんま。あいつらはアスリートか」
正「元気だして。琳もすごく速かったよ」
琳「せやかて、どう見ても負けやったやん。へこむで」
正「でも、僕はその琳より更に遅いんだよ?」
琳「! ご、ごめんやで」
正「いいよ。元気を出したら、許してあげる」
了
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