テーマ座談会

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Q2:字のうまさ



「この四人の中で一番字が綺麗なのは、牧野さんだね!」

「ふふ。ありがとう」

「陽平はペン習字の見本みたいな字やねんで」

「そう言う琳は、ペン習字の練習中みたいな字だよね」

「なんやそら」

「丁寧に書こうって努力が、随所に窺える字」

「下手くそってこと言いたいんか!」

「琳らしくて可愛いって意味だよ」

「な、なんやねん……。まぁええわ」

「正太郎は、いつも小さく可愛らしい字を書きます!」

「せやな。女の子っぽくはないんやけど、可愛いねんな」

「でも崩れているわけじゃなくて、読みやすい字だよ」

「授業のノートも、カラーペンを上手く使って綺麗に纏めていますし。すごく見やすいです」

「ありがとう! アルは、やっぱり英語が綺麗だよね。筆記体が、こうサラサラって」

「そら外人やから当たり前やな。日本語はどうなんや?」

「日本語、は……ええと」

「漢字はまだ酷いけど、まとまるようにはなってきたよね」

「“御厨正太郎”ならば、陽平よりも美しく書いてみせます!」

「嬉しいな」

「愛する正太郎を表す、素晴らしい漢字ばかりですから」

「もう……。僕、恥ずかしいよう……」

「それならば、私が抱き締めて正太郎を隠して差し上げます。さ、こちらに」

「ん……」

「まだ二問目やで! 既にバカップル炸裂やないか」

「俺たちもいちゃいちゃする?」

「あ、あかん! そんなん部屋でやるもんや!」


 了



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