琳「き、気を取り直して次や！　って、これは……」

陽「自由にすると答えの予想がつくから、恋人以外にって条件を付けようか」

正「うん、それがいい！」

ア「正太郎以外から貰うと嬉しいもの……ですか」

琳「俺はアルからもろた、厳選曲のメモリーカードが嬉しかったわ」

ア「あぁ、アレですね。クラシック曲の場合、自分で開拓するよりも人の薦めるものを聴くのが手軽ですからね」

琳「うん。あの中に好みの曲がようけあって、借りるCDが選びやすくなったんや」

ア「それは、差し上げた甲斐があります」

正「僕は牧野さんのお菓子！　土曜日、おやつで余ったのをいつも包んでくれるんだ！」

陽「ふふ。正太郎が喜んでくれるから、少し多めに用意して包むことが習慣になっちゃったよ」

ア「私は……変則的ですが、陽平が正太郎と琳に用意してくれたスカイプ環境です。あれのおかげで、ニューヨークでの仕事を乗り切れました」

琳「陽平が大活躍やな！」

正「牧野さんが喜ぶものは？」

陽「俺はみんなの笑顔かな。俺の気配りが喜ばれることが、一番の喜びだよ」

琳「えらい綺麗に纏めよったな」

陽「わざとらしいかと思ったけど、事実なんだよね」

正「牧野さんかっこいい……！」


　了