テーマ座談会

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Q35:プレゼントしそうなもの



「プレゼントしそうなもの……っていうか、既にし合ってるやん」

「僕は全然、アルにプレゼントできてないけど」

「アルには手作りおにぎりの一つでも与えとけば充分やろ」

「むぅ……」

「ふふ。じゃあ、あげたいものを考えるのはどうかな? 今すぐ実現可能かどうかは関係なく」

「あげられるんやったらあげたいっちゅーやつやな! 俺も考える!」

「ええと、僕はアルに指輪をあげたいっ」

「ペンダントにしている指輪のお返し?」

「うん……誓いの指輪」

「あ、そうだ。二人とも、ちょっとこっちに」

(なんやなんや?)

(シルバーで良ければ、手作りしてみるのはどう? 手軽だし、気持ちがこもるよ)

(……手作りできるの!?)

(ええやんそれ。アルの誕生日に……っあ、アルが喋り終わったでっ)

(作り方とかの詳しい話は、また今度改めてしようか)

「お待たせしました」

「お疲れ様」

「俺はそうやなー。なにがええかな!」

「陽平、今はなんのテーマだ?」

「質問自体は『プレゼントしそうなもの』で……」

(シルバーで手作りの指輪……。そんなの、僕に作れるのかな?)

「よっしゃ、決まった! 俺は腕時計や! 高級なん」

「これよりいいやつ?」

「そうや!」

(もしできるなら、アルにあげたら喜ぶかな?)

「正太郎」

「! あ、アル……」

「今の質問に対する正太郎の答えを聞きました。私は本当に、幸福者です」

「願望だけ、だもん」

「その願い望む気持ちが、大切なのです」

「うん……ありがとう。大好き」

「……これ、わりと高いよ?」

「志は高く持つもんや!」

「確か、軽く100万円はしたんだけど」

「!」


 了



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