テーマ座談会 ■しおりを挿む
Q34:他人に持たれている印象
正「これはさっきとどう違うの?」
陽「俺たちの性格をなにも知らない他人がどんな印象を持っているか、って話だよ」
琳「例えばアルやったら、白馬に乗って現れそうな“王子様”って感じちゃうか? ほんまはただの“正太郎馬鹿”やのに」
正「なるほど!」
陽「ふふっ、わかりやすい例えだね」
琳「見た目がまんま“王子様”やからな。勝手に妄想して夢見てる奴もいてるはずや」
正「妄想で思い出した! 学校の“アルブレヒト様ファンクラブ”にいる人たちは、アルをモデルにしたキャラが主役の小説や漫画を書いてるらしいよ」
琳「あいつら、まだ解散してへんのか!」
正「うん。クラブを辞めた人は少人数みたいだよ」
陽「恋というより、憧れなんだろうね」
琳「いいように言うたら、わきまえてるってことか」
正「憧れと言えば、牧野さんも憧れられる存在だよね。モデルみたいに綺麗で、仕事もできるし!」
琳「せやな。ほんまは意地悪やのに」
陽「だからそれは琳にだけだって。ね、正太郎?」
正「うん! すごく優しいよ」
琳(まさに、これが答えや! 本人の言う通り、陽平は俺にしか本性見せへんからな)
正「そういえば、琳の印象はそのままだね。僕は人見知りしちゃうから、暗い奴だと思われるけど……」
琳「正太郎はそれでええんや。でないとアルが泣くで」
陽「“おとなしい”って表現が一番だね。知れば知るほど楽しい子だってわかるから、何もダメなところはないよ」
正「よかった……。ありがとう牧野さん」
了
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