ア「私と陽平の場合、土曜のみとなりますね。数少ない貴重な休日。当然、それぞれ愛しい人と幸せな時間を過ごしています」

陽「アルが高校を卒業したら、休みの日数そのものはもう少し増えるよ」

正「今は、仕事のできる日が学校のない日しかないからだね」

ア「そうです。ですから出張等がない限り、正太郎とたくさんの時間を過ごせます」

正「早く大学生になりたいな！」

琳「ほな、俺らが日曜日の過ごし方を言うたらええんやな？」

陽「そうだね」

正「日曜日は家にいることが多いかな？　ね、琳」

琳「せやな。たまに正太郎と二人で買い物に行くぐらいや。俺がもうちょい大学に慣れたら、付き合いも増えそうやけど」

陽「そういえば琳、アイツはどうしてる？」

琳「へ？」

陽「琳にちょっかいを出そうとしていた、命知らずな男だよ」

琳「さ、聡のことか」

陽「名前はどうでもいい。あれからどう？」

琳「えっと、あいつは普通やっ」

陽「なにそれ。ちゃんと説明を……」

正「うーん……なんだか大変そうだね」

ア「あの二人は放っておきましょう。正太郎は日曜、家で何をしているのですか？」

正「僕は課題か、ないときは自習をがんばってるんだ！　あと、母さんの料理の手伝い」

ア「自習にお義母様のお手伝い……素晴らしいです。さすが私の正太郎です！」

正「えへへ。自習は、受験勉強しないとだからだけど」

ア「休日の自由な時間を勉強に充てることだけでも、素晴らしいことです」


　了