琳「四人でテーブルに出してみましょう……やて」

正「僕は財布と携帯とハンカチとティッシュしか入ってないから、つまんないよ？」

琳「男の持ち物にしたら充分やで。俺なんか今日は鞄無しや」

ア「そうですね。綺麗にアイロン掛けされた清潔なハンカチは、正太郎らしさに溢れています。どんどん愛しさが募っていきます！」

琳（なぁ陽平……このベタ褒め、飽きてきたんやけど）

陽（項目、あと100個はあるよ）

琳（ほんまかいな！）

ア「それはそうと、残念ながら私も鞄はあまり持たないタイプです。学校へ行くときは必ず持ちますが」

陽「俺はいつも持ってる。とりあえず出そうか」

正「じゃあ僕も！」

琳「陽平、なんやそのポーチみたいなん？」

陽「今日はアルも一緒だから、念のためにメディカルセットを持ち歩いているんだ」

琳「脱脂綿とガーゼと包帯とピンセット、ほんで薬もいろいろある。えらい立派な中身やな」

陽「俺が扱える範囲のものばかりだけどね。要は携帯保健室だよ」

正「すごい！　かっこいい牧野さん！」

陽「ふふ、当然のことだよ。あとはミニノートパソコンと仕事用の携帯にPHS、スマートフォン。他は正太郎と同じだね。財布にプライベート用の携帯、ハンカチにティッシュ」

琳「電話が四台ってすごいな。バリバリのビジネスマンって感じや……」


　了