琳「合格発表までの平均は、だいたい四時間やったわ。朝も勉強してたんやで」

陽「じゃあ今は？」

琳「は、八時間かもしれへん」

陽「ふふ」

ア「よくそんなに長く眠れますね。私は平均六時間なので、二時間も余計に眠ると脳みそが溶けてしまいそうです」

陽「俺もだいたいアルと同じ。勝手に目覚めちゃうから体質だろうね。琳みたいな長々と寝られる人が羨ましいよ」

琳「なんやねん！　えらい酷い言いようやな。俺かて就職したらそれぐらいになるわ！」

ア「強がらなくともいいのですよ。たっぷりお休みください」

琳「むっ……か、つ、くー！」

正「僕も八時間……か、九時間ぐらいなんだけど。寝すぎだよね……」

ア「そのようなことはありません。よく眠るのは良いことです」

正「本当……？」

ア「はい。睡眠の充実は、心身の健康に繋がります。正太郎が毎日元気で愛らしいのは、たくさん眠っているからですね」

正「よかった！」

琳「アル！　さっきと言うてることが違うやないか」

ア「どちらも本音です。琳も健康ならば、それでいいではないですか」

陽「そうだね。琳も毎日元気で可愛いから、結果オーライだよね」

琳「……なんか納得しがたいんやけど」


　了