テーマ座談会

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Q17:給料(小遣い)の額



「これはまた、不粋なテーマだね」

「アルと陽平の給料やて聞きたないわ!」

「どうしてですか?」

「金持ちなんはわかってるからな。ヴィンセント・クリフォードやて、世界の長者番付で絶対上位におるやんか」

「それは当主ではないですか。私は関係ありません」

「いずれはあれがアルの名前に変わるんやから、同じことや!」

「じゃあ……正太郎と琳だけで答える?」

「そうやな。ちょっと虚しいかもしれへんけど」

「僕のお小遣いは毎月五千円だよ」

「俺は昼ご飯代込みで、月二万円やな!」

「無難な金額だね」

「服とかのでかい買い物の時は、理由言うたら臨時でもらえるねん。せやけど、ちょっと物足らんよな」

「だよね。僕、なるべく節約して貯めてるんだ。欲しいものができたら買えるように」

「正太郎が欲しいものならば、私が何でも手に入れて差し上げます!」

「ダメだよ。プレゼントは特別な日だけって決まりでしょ?」

「ですが、贈りたいのです」

「ダメ」

「わかりました……」

「あーあ、これやから金持ちは」

「ただ闇雲に贈るんじゃ、いけないよね」

「ほんまやで」

(……気を遣わせないように、時には騙さないと。アルはまだまだだね)


 了



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