テーマ座談会 ■しおりを挿む
Q16:嘘の内容と上手下手
ア「正太郎は嘘など吐きません!」
琳「おわっ、なんやいきなり! ビックリするやないか!」
正「おかえり、アル」
ア「はい、ただいま戻りました。また熱中しすぎてしまったようです……。寂しくはありませんでしたか?」
正「姿が見える距離にいたから大丈夫だよ」
ア「あぁ、なんていじらしい……。すみません。もう離れませんからね?」
正「うん……」
ア「敢えて正太郎の嘘の内容を挙げると、今のような“健気な嘘”ですね。上手くはありませんが、それでいいのです」
琳(嘘って……今のはアルの思い込みやん)
陽(面倒だから“そういうこと”にしておこう)
琳「そうやな。ていうか、アルも嘘吐かんよな。正直すぎるぐらいや」
陽「琳もわりと、正直かな」
琳「せやろせやろ」
陽「いつも、ちゃんとおねだりできてるしね」
琳「!?」
陽「先週だって、可愛く」
琳「あー! そんなん正直に言わんでええッ! それより陽平や! 陽平は嘘が上手そうや」
正「うん、確かに上手い! でもいい嘘だよね」
ア「そうですね。陽平は機転が利きますから」
琳「俺にはたまにいらん嘘っていうか、冗談言うけどな」
ア「それは愛情表現でしょう」
陽「うん、琳のいろんな表情を見たくてね」
正「その気持ちわかる!」
陽「正太郎にわかってもらえて嬉しいよ」
琳「なんや、上手いこと言い包められてるような……」
了
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