陽「これは……自己紹介するなら、どう話すかってことかな？」

琳「ほな、正太郎。転校してきた設定でやってみ」

正「わかった……。ええと、御厨正太郎です。趣味は新製品のお菓子やジュースを試すことと読書です。よろしくお願いします」

琳「正太郎が読書してるとこ、見たことないんやけど」

正「琳の意地悪。まだだけど、これから趣味にするもん！　じゃあ琳は、どう自己紹介するの？」

琳「俺には音楽鑑賞っちゅー立派な趣味があるやろ？　それを語ったらすぐに終わりや」

正「なんかズルい……」

陽「そういえば、アルが転入してきた時の自己紹介はどんなのだった？」

琳「あ、俺もそれ気になるわ」

正「アルの……自己紹介。実は、あんまり覚えてないんだ」

琳「なんでや？　外人の転校生やで。興味なしで寝てたってことはないやろ？」

正「だって……自己紹介の後すぐ、アルが告白してきたんだ。『貴方が好きです、可愛い人』って。しかも僕の手にキスまでしてきたし……」

陽「それはまた……強烈だね」

琳「な、なんちゅー奴や。そら自己紹介の内容やて、すっ飛んでまうわな」

正「告白の台詞は忘れられないけどね……」


　了