陽「アルと俺は、どちらかというと辛党。ケーキなんかも好きだから、決めてしまいたくはないんだけどね」

琳「ケーキ美味しいよな！　俺は甘党に近いかもしれへんわ。甘いもん思い浮かべたらお腹すくし」

陽「あ、そうだ。家にバウムクーヘンがあるんだけど、食べたい？」

正「食べたいっ！」

琳「即答やな！」

正「だって、牧野さんが出してくれる食べ物は全部美味しいんだもん」

陽「ふふ。じゃあ明日のおやつにしようか」

琳「ええな！　明日はどんな紅茶が出てくるんやろ」

正「楽しみだね！」

琳「せやけど、正太郎は意外に辛いんも好きやよな」

正「うん、エビチリが好きなんだ。エビの甘さとチリソースの辛さがマッチして、何とも言えないよね」

琳「せやな。ご飯に掛けたら、めちゃくちゃ美味いんや！」

正「あー食べたくなってきた！　明後日、母さんに作ってもらおうよ！」

陽「それはそうと、辛党は酒好きって意味なんだよ。知ってた？」

正「！」

琳「……し、知ってたで！　もうじき酒も好きになる予定や。な？」

正「う、うん」

陽「ふふっ。好きになれるといいね」


　了