テーマ座談会

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Q11:ハマっていること



「ハマってることか……」

「僕は料理にハマってるよ。たまにお弁当も作るんだ」

「あ、すごく美味しいんだってね。いつもアルが自慢げに話してくるよ。『正太郎が私だけのために!』って」

「お弁当、俺の分も作ってくれるやん」

「あっ、言ったらダメだよ!」

「へ?」

(アルには、琳の分も作ってるのは秘密なんだ!)

(そ、そうなんや。ほな、黙っとくわ)

「アルには聞こえていないみたいだから、安心して」

「……よかった」

「ほな、次は俺や! 俺はやっぱり、クラシック音楽やな。好きな曲は何回聴いてもええわ」

「ちなみに俺は紅茶。世界中から茶葉を取り寄せて、アルと楽しんでいるんだ」

「この前のおやつと出てきた紅茶、美味しかったー!」

「あ、俺もあれはハマるかもって思たわ」

「“ハマル”とは、どういう意味の言葉ですか?」

「アル! おかえり」

「ただいま戻りました。さあ正太郎、その愛らしい顔を私によく見せてください」

「恥ずかしいよ……。琳が見てる」

「気にする必要はありません。琳など、窒素だと思えばいいのです」

「せめて酸素にしろや! ……って、ちゃうわ。いちゃつくな!」

「うるさいよ、琳。口を塞がれたいの?」

「ちゃ、ちゃうんやっ。こいつらが!」

(家に帰ったら、たっぷり可愛がってあげる。だから今は我慢して)

(たっぷり、って……)

「ところでアル。“ハマる”というのは、熱中しているって意味だよ」

「なるほど、それならば簡単だ。私は、正太郎に熱中している」

「僕!?」

「はい。この熱は未来永劫冷めません。私は生涯、正太郎に夢中です」

「またクサい台詞吐きよるわ。恥ずかしい奴やな」


 了



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