テーマ座談会 ■しおりを挿む
Q11:ハマっていること
琳「ハマってることか……」
正「僕は料理にハマってるよ。たまにお弁当も作るんだ」
陽「あ、すごく美味しいんだってね。いつもアルが自慢げに話してくるよ。『正太郎が私だけのために!』って」
琳「お弁当、俺の分も作ってくれるやん」
正「あっ、言ったらダメだよ!」
琳「へ?」
正(アルには、琳の分も作ってるのは秘密なんだ!)
琳(そ、そうなんや。ほな、黙っとくわ)
陽「アルには聞こえていないみたいだから、安心して」
正「……よかった」
琳「ほな、次は俺や! 俺はやっぱり、クラシック音楽やな。好きな曲は何回聴いてもええわ」
陽「ちなみに俺は紅茶。世界中から茶葉を取り寄せて、アルと楽しんでいるんだ」
正「この前のおやつと出てきた紅茶、美味しかったー!」
琳「あ、俺もあれはハマるかもって思たわ」
ア「“ハマル”とは、どういう意味の言葉ですか?」
正「アル! おかえり」
ア「ただいま戻りました。さあ正太郎、その愛らしい顔を私によく見せてください」
正「恥ずかしいよ……。琳が見てる」
ア「気にする必要はありません。琳など、窒素だと思えばいいのです」
琳「せめて酸素にしろや! ……って、ちゃうわ。いちゃつくな!」
陽「うるさいよ、琳。口を塞がれたいの?」
琳「ちゃ、ちゃうんやっ。こいつらが!」
陽(家に帰ったら、たっぷり可愛がってあげる。だから今は我慢して)
琳(たっぷり、って……)
陽「ところでアル。“ハマる”というのは、熱中しているって意味だよ」
ア「なるほど、それならば簡単だ。私は、正太郎に熱中している」
正「僕!?」
ア「はい。この熱は未来永劫冷めません。私は生涯、正太郎に夢中です」
琳「またクサい台詞吐きよるわ。恥ずかしい奴やな」
了
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